「ただの私よ」

息の詰まった土の中
腕を伸ばしもがいて 届かない 進めやしない

喉に隠れた僕の言葉は
棘が出てて味もなくて 吐き出せない 優しくなれない

カーテンも開けない狭い部屋で
鉢に植えた君と 焦げてく 腐ってちぎれる

愛のこもった君の目を
見つめ返す勇気を 持ってない まだ持てない

背丈を知らないただの私に
会いたい 今は会えない

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