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語り尽くせない、幾田りらさんの歌声の魅力

こんにちは。桜小路いをりです。

YOASOBIのボーカル・ikuraさんとしても活躍している、幾田りらさん。

その繊細な歌声に心を奪われ、ファンになった方も多いのではないでしょうか?

今回は、その歌声の魅力を、私の解釈でご紹介していきたいと思います。

りらさんのたくさんの魅力が、少しでもこの記事で伝われば幸いです。


私が、初めてりらさんの声を聴いたのは、YOASOBIさんのファーストシングル「夜に駆ける」でした。(当時のYOASOBIさんは、まだ正体不明のネットシンガーさんでした。)

その時、私が真っ先に思ったのは、「え? ボカロ?」でした。

ちょっと機械っぽい? いや、でも、ブレスの音が入ってる?

聴いている時のひっかかりは全くないのに、歌詞のひとつひとつがしっかり心に入ってくる。

透明感、というのとも少し違う、えも言われぬ綺麗な声だと感じました。(その後、THE HOME TAKEでりらさんの姿を見て、さらに衝撃を受けることになりますが、それはまた別のお話。)

私は、りらさんの歌い方は、YOASOBIのikuraさんとして歌っている時と、シンガーソングライターの幾田りらさんとして歌っている時とで微妙に違うと感じています。

“ikuraさん”の時は、小説を朗読するような歌い方です。

歌詞に感情を乗せてはいるけれど、一人称に自分自身を重ねてはいない。俯瞰的な視点で登場人物たちを見ているようなイメージです。小説を音楽にする、というコンセプトから外れない歌い方です。

こちらは、「優しい彗星」のTHE FIRST TAKEです。ikuraさんの儚く美しい歌い方もさることながら、曲のアレンジも、流れ星が夜空を翔けるようなサウンドが入っていて素敵です。

次に、“幾田りらさん”の時は、歌詞に、りらさん自身の感情や想いがしっかり乗っているように感じました。

私はずっとYOASOBIさんの楽曲でしか、りらさんの歌声を聴いたことがなかったのですが、タワーレコードの試聴機でアルバム「Jukebox」を聴いた時は、受ける印象が全く違ってびっくりしました。

「(歌詞の登場人物の中に)ikuraさん、いる!」とびっくりして、一曲目の「おまじない」のワンフレーズ目を聴いただけで、「買おう」と決めてしまったくらいです。

こちらは、オリジナル曲の「ロマンスの約束」です。(この曲も大好きなので、また記事を出そうと思います!)

また、先ほど、りらさんの声を「透明感とは少し違う」と書きましたが、あの歌声を形容するのにぴったりなのは、「溶けかかった氷」かな、と思います。

外側は溶けて水になっているから、すっと耳に馴染んで、でもその内側には、「芯」となる氷の部分が残っている。

儚い印象もあるけれど、どこか強さや、確固たる信念のようなものを感じますし、ちょっと冷静な、大人びた雰囲気もあるように思います。

だからこそ、誰かを励ますような歌詞にも説得力があるのだと思うのです。

そして何より、ひとつひとつの歌詞が聴き取りやすくて、その世界観にすぐに入り込むことができる歌声です。

語り始めたらキリがないほど、綺麗で、それだけ稀有なお声だと思います。

また、これはYOASOBIさんのラジオでもお話しされていましたが、りらさんの声は「23kHz」という周波数を常に発しているそうです。

可聴域を超えているので、人間の耳には聴こえないそうですが、「23kHz」という特徴は、りらさんの声に多くの方が魅了されるゆえんの、ひとつなのかもしれません。

芯のあるカッコ良さと、ふんわりした可愛らしさを併せ持つ、文字通り「最強」のYOASOBIのボーカルでありシンガーソングライターの幾田りらさん。

個人的に、りらさんの書く歌詞もすごく好きなので、これからの更なる活躍を楽しみにしたいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。