幾田りらさん「ロマンスの約束」が可愛い
こんにちは。桜小路いをりです。
YOASOBIのボーカル、ikuraさんとしても活躍している、シンガーソングライターの幾田りらさん。
今回は、オリジナル曲「ロマンスの約束」の歌詞について、考察と、私が考えたことを綴っていきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
この曲の歌詞は、全部すごく可愛くて大好きなのですが、まずは最初の部分から。
この歌詞に出てくるカップルは、長く付き合っているような、お互いのことを分かり合っているような二人なのかな、と思っています。
そんな、隣にいることが当たり前の彼女から、「約束してほしいことがあるの」と改まった言葉が漏れます。
「声が枯れて名前が呼べなくなる その日まで忘れないで」という言葉は、重すぎず控えめな、「ずっとこの約束を覚えていてほしい」ということ。
彼女が言う、「約束」とは。
いくつか歌詞を抜粋してご紹介します。
「光を探すような夜」というフレーズがどこか切ない部分。
これは、明日が来ることが信じられない、悲しみや辛さに押し潰されそうな夜のことを指しているのではないでしょうか。
そんな夜は、すぐ傍に誰かが寄り添ってくれていると分かるだけで安心できる。どこか幼さを残した表現です。
この歌詞の女の子は、すごく頑張り屋さんで、自分の中に不安や辛さを溜め込んでしまうのかもしれません。
だから、それが抱え切れなくなってしまった時には助けてほしい。
そんな想いが込められているのだと思います。
「左肩を貸してほしい」という言葉、可愛くて私はすごく好きです。
身体の左側だと、心臓の鼓動が右側にいる時よりも伝わってくるので、「恋人の存在をより近くに感じたい」気持ちが表れているのではないでしょうか。
「天秤はいつも傾く」って、どういうことだろう、と初めて聴いた時は思ったのですが、これは「自分と相手が互いに渡す、優しさや愛情」を載せた天秤だと、私は考えています。
相手がくれた分と同じだけの優しさや愛情を渡しているつもりだけれど、どうしても重さはどちらかに傾いてしまう。
でも、「今夜だけは同じでいたい」。
すなわち、二人の間の優しさや愛情を「半分こ」していたい。
健気で素朴な、じんわり心に沁みる歌詞です。
この歌詞は、恋人の他にも、友達などにも当てはまるのではないでしょうか。
「君の短所や私の長所」と言っているところに、「私」は「君自身が短所だと思っている部分も含めて好き」という意味が含まれている気がします。
二人が育んできた「思い出」の中には、嬉しいことも悲しいことも、互いにぶつかり合ったこともあると思います。
でも、それら全てが「互いが互いの隣にいることの必要性」を示しているのです。
こういう柔らかくも確固とした絆で結ばれている関係性、私は憧れです。
「星屑のようなこの世界」というフレーズは、たくさんの人がいて、数々のモノ、コトが溢れている今の時代にぴったりな言葉ではないでしょうか。
「照らされた光の先」に「君」がいた、ということは、歌詞の中の彼女にとって、「君」は、恋人であると同時に憧れの存在であり、目標にしている人なのだと思います。
「君のまま そのままが美しい」と言えるのは、相手のことをいつもよく見ていて、相手のことを分かっているから。長所も短所も含めて、その人のことが「好きだから」ではないでしょうか。
この記事のタイトルに「可愛い」と付けましたが、みなさんは「可愛い」にどんなイメージを持っているでしょうか?
「かわいい」「カワイイ」「可愛い」色んな表記がありますが、今回、あえて「可愛い」という字にしたのは、「愛」という字が入っているからです。
「ロマンスの約束」という曲名通り、「愛情」や「恋愛」について描かれた曲であったこと。
そして、その歌詞が、健気で一生懸命な女の子の姿を鮮やかに切り取っている「愛らしい」ものであったこと。
そんな理由で、「可愛い」にしました。
聴くと心にあたたかい光が灯るような、ほっこりした気持ちになれる、幾田りらさんの「ロマンスの約束」。
アレンジバージョンも素敵ですので、ぜひ聴いてみてください。
この記事を少しでも楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。