つながりゆく心の温かさ〜瀬尾まいこ『掬えば手には』〜
こんにちは。桜小路いをりです。
先日、瀬尾まいこさんの『掬えば手には』を読み終えました。
この物語の主人公の梨木くんは、勉強も運動も真ん中の順位で、「普通であること」がコンプレックスな大学1年生。
しかし、彼は中学・高校でのとある出来事から、「自分は人の心が読める能力をもっているのではないか」と感じています。
でも、その能力は、取り立てて「超能力」というほどはっきりとしたものではなく、「偶然」とか「ちょっと鋭いだけ」と言われたらそれまでのもの。
でも、そんな力を時た