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桜色の本棚

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私が出会った素敵な本のこと、読書のことを綴った記事をまとめました。読者の方と本との橋渡しができたら嬉しいです。
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2023年6月の記事一覧

古文は「萌え」に溢れている〜三宅香帆さん『妄想古文』〜

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、三宅香帆さんの『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文』を読み終えました。 『枕草子』、『源氏物語』、『更級日記』、『とりかへばや物語』、『万葉集』……。 お堅くて難しく思える古文は、実は、現代に通じる「萌え」に溢れている(!) 文芸オタクな三宅香帆さんが、文学作品の内外の様々なカップリングに焦点を当てながら綴る「萌えすぎて」止まらない古文解説本です。 今年は古文を頑張りたい私に、バキュン!と刺さりまくった1冊でした。 私、三宅

雨の日の読書、現実との境目に。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、雨の日に家で読書をする、ゆったりとした時間が好きです。 小学校低学年のときは、雨の日に図書室に行って絵本を捲る休み時間が、ひそかな楽しみでもありました。 もちろん今も、特に予定のない雨の日は読書にあてることが多いです。 なんで、こんなに「雨の日の読書」に惹かれるのか。 その答えを、少し前、アニメ「クールドジ男子」の台詞の中に見つけました。 (ちなみにこの後、同じ行を繰り返し読んでしまう、という「あるある」なドジが続きます。この落

本屋さんの「手描きポップ」の力に誘われて。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、本屋さんが大好きです。 それは、四方を本に囲まれた幸せ空間だから……というだけでなく、純粋に、本と読者の橋渡しをしてくれる「本屋さん」という場所が、すごく好き。 そういった意味では、ネットの書店やAmazonで「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」というおすすめを眺めるのも好きです。 あのシステム、新しい本に出会えるのは嬉しいし楽しいけれど、積ん読が増えるのが少しジレンマだったりします。 私が、本以外で、本屋さんでよく