この世界の重さを~逢坂冬馬さん『同志少女よ、敵を撃て』~
こんにちは。桜小路いをりです。
先日、逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読み終えました。
2022年を代表する1冊。遅ればせながら、ようやく読了です。
本を閉じたときの私の最初の感想は、「……すごい小説だったな」でした。本当に、その一言に尽きます。
戦争の悲惨さ、残酷さを強く感じました、なんてありきたりな言葉では言い表せないくらい。
衝撃に次ぐ衝撃で、読んでいる最中、何度後悔したか。でも、目が離せない、離しちゃいけない、と読者を強く引き戻すような力まで、本書は持