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Gary Moore / Corridors of Power (1982)

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Gary Moore / Corridors of Power (1982)

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北アイルランド出身のギタリスト、Gary Mooreのソロ名義として4枚目のアルバム。
本作からメロディアスなハードロックという僕の大好きなGaryのスタイルが確立したのではないかと思っています。

本作は曲の良さもさることながら、終始Garyの魂のギタープレイが存分に堪能出来るアルバムになっています。
マシンガンピッキングでとにかくパワーで弦を弾ききる、というイメージのある彼ですが、正確でクリアな速弾きや繊細なプレイは勿論、情感たっぷりなヴィブラートやチョーキングから生み出される珠玉のトーンは未だに僕の琴線に触れて心を揺さぶってくれます。
かなり歪んだトーンであるはずなのに、ここまでクリアなトーンを出せるってのはなんでなんですかね?やはり不世出のギタリストだと思います。

速弾きだの超絶テクニックだのが持て囃されがちではありますが、なんだかんだギターはトーンの楽器だと信じています。そのトーンあっての速弾きでありテクニックだろうと。
個人的には、マシーンのように正確無比な速弾きを繰り出すけど無味無臭でトーンに特徴も何もないギタリストには正直あまり魅力を感じません。なら打ち込みでいいでしょう、となってしまいます…

少し話が逸れてしまいましたが、とにかく素晴らしいこのアルバムを多くの人(特にギタリスト)に聴いて欲しいです。
#2 Always Gonna Loveや#5 Falling In Love With Youのバラードでの情感たっぷりなプレイ、本作のハイライトであろう#6 End Of The Worldでのアグレッシブなプレイを是非とも堪能して欲しいです。
ベースにNeil Murray、ドラムにIan Paiceが参加しているのも当時は話題になったようです。

後期はブルースに傾倒してしまい、僕の好きなGaryではなくなってしまいましたが、最近になって発掘された未発表曲「In My Dreams」は「Parisienne Walkways」や「The Loner」で聴くことの出来た「これぞGaryのコード進行」ってのを感じさせる珠玉のバラードで、思わず目頭が熱くなってしまいました。


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