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診断士活動、明日はどっちだ

今年もはや2月になりました。
診断士今年度合格者の皆さんは、実務補習など最初の活動にスタートダッシュをかけている頃かと思います。

このままの勢いで活動を軌道に乗せていけるのがベストですが、ふっと歩みをゆるめて、気が付いたら休止していた、という人も中にはおられます。

この時期にしてはちょっと縁起が悪い話題かもしれませんが、気づかないうちにそういう方向に流れていかないためにも、「診断士活動を休む・やめる」のはどんな場合かいくつか考えてみました。


1.燃え尽き症候群タイプ

診断士一年目は、合格した勢いから多くの活動に取り組んでいきます。
研究会にいくつも入り、支部活動等にも勤しみ、そうしていると、研究発表や実務案件なども舞い込んできます。まさに合格前に思い描いていたような活躍です。

ただ、しばらくすると「診断士活動、楽しくて充実してるけど、ちょっと大変だな…。少しセーブしようかな…。」なんて思いが頭をよぎります。

そこからだんだんと新しい案件に手を挙げるのをストップし、毎回出ていた研究会への参加頻度が下がり、いつのまにか「あれ、最近診断士の活動していないな」と気づきます。

そこで状況を冷静に整理して活動再開する人もいますが、忙しい時期の大変さを思い出して「またあのハードな状況になるのはちょっとな…」と、燻ったまま5年が過ぎていくのが「燃え尽き症候群タイプ」です。


2.飛べない鳥タイプ

合格した勢いで活動する人とは逆に、「どんな活動するかよく検討してから始めよう。」「受験長くて大変だったから、少し落ちついて考えてみてもいいよね。」などと、様子見から入る人もいます。

診断士一年目の活動の流れは、実務補習⇒研究会・支部入会などの流れは春から夏にかけてのタイミングが多く、そこから外れると気持ち的に少々動きづらくなります。

半年くらい経つと、同期合格者の活躍もちらほら耳にするようになり、出遅れたような焦りの気持ちがじわじわと湧いてきて・・・。

そこで「いかん、何か始めよう!」と一念発起して動き出せばいいのですが、「うーん、いいタイミングはどこかな、いっそ来年あらためて始めるか」と言って飛び損ねているうちに、更新時期が過ぎている「飛べない鳥タイプ」。
(ある意味、診断士活動より前の試験合格で燃え尽きたとも言えます。)


3.リア重タイプ

診断士(企業内診断士)は、勤務している会社でも活躍されている方が多い印象があります。

受験期間中、勉強時間を作るためあえて仕事をセーブしてたとしたら、合格後には巻き返すために時間を使う必要があるかもしれません。
合格を報告した上司・同僚から「中小企業診断士ってスゴいねぇ~、この仕事をぜひやってもらいたい!」と新たな仕事が飛んでくるなんてこともありえます。

また会社だけではなく家庭でも、受験に集中するため家事や育児などをカバーしていた奥さま(or旦那さま)や、遊んでほしさを我慢していたお子さま達が、「さあ、家のことをせよ!」「ボク(アタシ)と遊んで!」と詰めよってくるような姿も目に浮かびます。。

いずれも、職場やご家庭で大いに必要とされている人材ということで、喜ばしいことではありますが、会社、家庭での役割の重なりの重圧で、診断士活動の時間がとれなくなっていく人を「リア重タイプ」と呼んでいます。

※もちろん、診断士活動でなくても、他のフィールドでご自身が充実した生活をできているのであれば、何も問題はないかと。診断士至上主義ということではありませんので、念のため。


4.悟りタイプ

診断士活動を始めた頃は見るもの全てが新しく、テンションが上がり積極的にどんどん動いていきます。

が、ある時期をすぎ、ひととおりの活動を知ったり経験したりすると刺激が薄くなり「診断士活動ってこのくらいのものかぁ」と、先が見えたような気持ちになることがあります。
(実際にはそう思っているうちはまだ全然見えてはいないのですが)

企業内診断士で、勤務先の副業禁止規定により活動が制限されている人だと特に、実務で収入を得ることができないことが「お金にならないことを続けるのもな…」とさらにやる気が萎えてきます。

そんな流れで活動を休止したり、かと思ったら急に他の資格の勉強を始めたりする「悟りタイプ」もいます。


以上4つのタイプ。
少々極端な書きぶりになりましたが、いま現在活躍している人でもちょっとは考えたことがあるのではないでしょうか。

実際にはどれかひとつでなく要因が組み合わさっていて、対策もさまざまですが、たとえば、
■診断士活動をする目標・イメージを具体的にはっきりと持つ。
■活動を完全にストップせず、緩くても1つは繋がりを残す(研究会や同好会、諸団体など)。
■一念発起してマスターコースなど大きな活動に飛び込む。
などなど。

過度に恐れる必要はありませんが、診断士活動を始めるにあたり、頭の片隅にでも置いていてもらえれば幸いです。

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