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コロナとのつきあい方のひとつ

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出されてもう1ヶ月近く。私の会社でも宣言前から慌ただしく準備が行われ、すぐに在宅勤務になりました。

診断士活動でも、スプリングフォーラムをはじめ春のイベントや研究会、マスターコースなどが軒並み中止・延期となり、ひっそり静まったような空気が流れています。
一方で企業にとってのダメージは凄まじく、来客の激減したうえに補償の話は後にしての休業要請で売上が見えないなか、家賃など固定費や人件費の出費は止まらず、日々苦しい状況が色濃くなっています。

それらに対して、何かできることがないか、皆さんも考えているかと思います。(各種補助金・助成金、感染拡大防止協力金などの申請がすでに始まっていますね)

私は趣味が食べ歩きで、いろんなお店をまわったり、仕事帰りに地元の飲食店(居酒屋・立呑屋)で一杯やるのが大好きだったので、特に飲食店になにか助けになれることがないか考えていました。

飲食店は3密(密室、密集、密接)と言われる場所で、自分の感染リスク、他の顧客やお店の人にうつすリスクから逃れることは難しいです。
「売上貢献のため!」と飲みに行ってもし感染者が出たら最悪。助けにつもりが逆に止めを刺すようなことになってしまいます。

店の中に滞在できない、とすると、考えつくのはテイクアウト。
テイクアウトなら「三密」を避けられ、お店の売上を一部カバーする手段になります。また、在宅ワークの人が増え中食需要が上がっている今の状況にもマッチしています。

そこで、テイクアウトを始めた飲食店と、お客さんを結ぶサービスがあれば役に立つのではと考えていました。
「なるべくたくさんのお店の情報を集めたい」
「なるべく手間・コストがかからないように」
「なるべく早く情報を公開・更新できるように」
「情報をカンタンにわかりやすく見られるリリース手段で」

どんな方法があるか、誰かに相談しようか、ぐるぐると考えていた4月初旬、あるアプリを作ったという投稿をFacebookで目にしました。

『しながわ TAKEOUT MAP』


品川区のテイクアウトが可能な飲食店を紹介するアプリで、お店の情報が一覧表と地図の形でシンプルに見やすくなっています。
情報提供はアプリの投稿フォームから、お店の人自身でなく誰でも登録できるようになっています。より正確な情報にこだわるならお店からの申請にすべきですが、今はスピーディに掲載することの方が優先なので、自由投稿型の方がマッチしています。
また、アプリはスマホだけでなくWEBブラウザでも見れるので、お店情報の投稿はPCからもできて非常に便利です。
(「Progressive Web Apps(PWAアプリ)」というものだそう。初めて知った…。)

「まさにコレ!」
自分がぼんやりと考えてたものが、ジャストなタイミングで、それも自分の生活圏(私は品川近くに住んでます)で現れたことに驚きました。
しかも、制作されたのはひとりの中小企業診断士。品川区商店街連合連合会さんと協力し、プロジェクト発足からなんとたった2日で公開させたそうです。感動・・・。
「これは参加しなければ」と、自分の知っているお店のテイクアウト情報を投稿しまくりました。

この「TAKEOUTマップ」は、アプリのテンプレートを活用して他の街でも活用が広がっています。
【ご近所テイクアウト】次々にアプリができてきています!全国のご近所お弁当・テイクアウトプロジェクト【お弁当プロジェクト】 | こだいらあたりでCivicTech

【ご参考】
テイクアウトについては以下の助成金やサイトが特に参考になります。


※テイクアウト関係の他にも、飲食店を応援するアクションが次々と動き出してきています。

飲食店を緊急支援!コロナショック対策に乗り出した企業・団体のサービス一覧(4/28更新)|フーズチャネル新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されたいま、飲食店・外食事業者を支援する企業や自治体、商工会議所が現れている。www.foods-ch.com


以来、在宅勤務で買い物に出かけた時はちょっとだけ足をのばし、テイクアウトを始めたお店がないか探しています。
投稿して情報を役立ててもらうことに意義を感じていますし、これまで知らなかった近所のお店に出会う機会としても楽しんでやってます。

新型コロナウイルスでいろいろなことが制限されていますが、ささやかでも何か動ける、意義のあることが見つかると、「よし、頑張ろう!」という気持ちがわいてきます。

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