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Googleさん と Ubie (と わたしの3年間)

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに、医療プラットフォームを提供しているUbie株式会社の本道です。この記事は#Ubieアドベントカレンダー7日目にエントリーしています。

はじめに

現在わたしが働いているUbieは、やや僭越ながら「医療分野のGoogleを目指している」と各所で公言しています。

もちろん、Googleさんはスタートアップにとっては憧れの存在であり、革新的サービスを生み出し続ける仕組み、人材の採用、グローバルビジネス展開など、どれをとっても、いつでもUbieの大いなるお手本の一つです。Ubie内で話題になることしばしばです(入社時の課題図書の一つが How Google Worksですし)

わたしは、およそ3年前に、そのGoogleさんからUbieに転職しました。
そして、すべての人々をテクノロジーで適切な医療に案内するために何ができるか、同僚たちと日々模索を続けてきました。

この3年間で、Ubieが提供するサービスは、大変ありがたいことに、ネットユーザー、医療機関様からずいぶんご支持を頂けるようになりました。(とはいえ、まだまだ到らぬところが多々あることも承知しております)
症状検索エンジン ユビーの累計利用回数は1億回を超え、月間700万人にご利用頂けるようになりました。医療機関の業務効率化を支えるAI問診サービス「ユビーメディカルナビ」は、全国47都道府県、1500以上の医療機関で導入されています。

2023年11月30日、ユビーは光栄にも Googleさんから「Google Play ベスト オブ 2023 優れた AI 部門大賞」に選出を頂きました。

Ubieの全社員は、Googleさんに、しかも AIの分野で評価を頂いたことに、歓喜しつつも、さらなる製品・サービスの磨き込みへと身が引き締まる思いです。

わたしにとっては、Ubie入社以来の一つの願いが叶って、ただとてもうれしくて。この機会に、わたしが知っている GoogleさんとUbieのこれまでの歩みを、Ubie視点で一方的に(で、恐縮です。Googleさん)振り返ってみたいと思います。

※今回のnoteでは、公開されている情報およびUbie社内の情報のみに触れています。もちろん。

GoogleさんとUbieの関係のはじまり (2016?〜2020頭)

GoogleさんとUbieの関係の始まりは、わたしが入社する2021年1月よりもさらに5年前、創業準備期まで遡ります。
社内のSlackを検索すると、既に2016年10月時点の創業前から、Googleさんをシステム基盤、コミュニケーションツールとして使い始めていたようです。

いちビジネスユーザーからステップアップした関係性への兆しは、2018年7月でしょうか。米国で先行して開始されていたスタートアップ支援プログラム 「Google Cloud for Startups」で シリーズA未満のスタートアップに$3000ドルのGoogle Cloudクレジットが付与されるらしい、というTwitter(当時)の投稿が社内slackで興奮気味に共有されていました。

そのプログラムの恩恵を視野に入れたUbieは、日本のGoogle for Startupsのプログラムに積極的に参加し始めます。調べた限りの最初のイベント登壇は、2020年1月のGoogle Cloud for Startupsの New Year Talks Eventでした。登壇タイトルは、"「オンプレからクラウドへ。2人目のSREから見た違い」Ubie株式会社 SRE 湊谷 海斗 (いまも健在の @kamina_zzz です)"
当時Ubieが世の中に提供していたサービスは、医療機関向けのユビーAI問診のみでしたが、以降、Google Cloudを活用したシステム開発が加速してゆきます。

Google Cloudの活用加速期 (2020中盤〜2022)

新型コロナウイルスが猛威をふるい始めた2020年4月には、症状検索エンジン ユビーの提供を開始しました。そして、2020年6月には、Google Cloudのサイト上で、顧客事例として紹介されるほどになりました。
Ubie株式会社:医療現場のタスク・シフトを推進する『AI問診Ubie』のシステム基盤に Google Cloud を採用

この頃(2020年の後半)のわたしは、「Googleの次に何をしたいか」について考えていました。Ubieがその候補として現れたタイミングでしたが、UbieがGoogle Cloudの事例で紹介されていたことが「大丈夫そうかも、この会社(Ubie)」と、転職の意思決定を後押しした記憶があります。

2021年を振り返る Google Cloudのブログでは、現Ubie社員@sakajunqualityの コメントも引用しつつUbieのことを紹介して頂いています。
"「GKE Autopilot を導入したことで、当社はビジネスでより多くのことを行えるようになりました。インフラの微調整に時間を割かずに、プロダクトの開発とアップグレードを続けることができます」— Ubie、サイト信頼性部門ソフトウェア エンジニア 坂田純氏"

2022年には、Google さんの公式なイベントへの登壇がぐっと増えてきました。2月に行われたGoogle Cloud Day 22 では、同 @sakajunqualityが、マネージドサービスを活用したGoogle Cloudでのモダナイゼーションとして講演、9月に行われた Innovators Hive at Google Cloud Nextでは、@ohtamanがパネルディスカッションに参加しました。

新たなパートナーシップ領域と、生成AIの時代へ (2022〜2023)

2022年後半からは、Googleさんとの関係も新たな領域への広がりをみせてきます。

ヘルスコネクトのローンチパートナー

2022年夏頃からGoogleさんと少しずつ話し合いを始め、2023年4月、Ubieは、Googleが提供するAndroidのプラットフォーム「ヘルスコネクト」に日本国内のローンチパートナー6社のうちの1社として連携しました。

実は、2022年夏時点では、Ubieが四半期毎に設定するOKR (Objectives and Key Results: Ubieでは目標設定・管理にOKRを採用しています)では、足元でやることが多すぎて、結果が出るまで半年以上かかるようなヘルスコネクト連携のプロジェクトは入れづらい状況でした。

”なんとかしてやりたかった” わたしは、社内で「なんかワクワクするからやりたい!」という人をこそこそ?集めながらプロジェクトを始動しました。目の前のOKR達成で忙しい中でも、「やっぱりやりたいよね!Googleの20%ルールみたいだね」と目をキラキラさせて取り組んでくれるメンバーが集まり、また少しづつ協力者を増やしながら連携開発を進めてゆきました。

そして、この連携は、2023年4月、Googleさんの公式ブログ、医学会のオリンピック「医学会総会」のブースで発表されました。翌5月には米国で毎年行われる世界最大規模の開発者向けイベント Google I/Oにおいても紹介されます。Google I/Oという全世界に向けたイベントで、GoogleさんがUbieについて言及してくれた事実は、日本のみならず海外のオフィスのUbieメンバーの事業、採用活動、士気向上につながりました。

次いで、7月に行われた Google I/O Extended Japan 2023では、Android ヘルスコネクトの紹介のセッションでヘルスコネクトの連携開発を一手に引き受けてくれた @yukukonani が登壇しました。

Ubie Pharma Summit 2023 Summerのスペシャルパートナー

今年7月、Ubieは製薬企業向けカンファレンス「Ubie Pharma Summit 2023 Summer」を開催しました。その際、スペシャルパートナーの1社としてGoogle 広告さんに名前を連ねて頂きました。おかげさまで、東京・大阪あわせて500名以上に参加いただき、国内最大級規模の製薬業界カンファレンスとなりました。

生成AIの時代へ

2023年はGenerative AI (生成AI) の年となりました。
8月22日、Google Cloud主催の Generative AI Summitのライトニングトークで Ubie Lab@masa_kazamaが登壇させて頂きました。
さらに、8月、11月に米日で開催された Google Cloud Next 23では、ブースでの紹介やライトニングトークへの登壇など、様々な場面で機会を頂きました。今年のGoogleさんのイベントへの参加は、ここでは書ききれないほどです。
今しばらくは生成AIが熱いテーマであることは間違いありませんが、それに限らず、Google Cloudの皆様とはこれからも仲良くさせて頂きたいです。

むすび

この投稿の3日前、12月4日、「Google Play ベスト オブ 2023 優れた AI 部門大賞」の授賞式に招待いただきました。4年ぶりのリアル開催ということで、アプリ開発会社の皆さんが多数参加され、大変盛況な素晴らしいイベントでした。
授賞式が行われた Playtime 2023のイベント会場では、受賞に登壇した共同代表の久保がとてもうれしそうでしたし、「え、shinさん、Ubieだったの? 受賞おめでとう!」 と声を掛けてくれる懐かしい同僚がいたり、と、とても思い出深い体験になりました。

わたしがUbieに入社した2021年1月は、ウェブ版の症状検索エンジン ユビーが出てから半年強、月間利用者数はまだ30万人くらいだったと記憶しています。(現在 月間700万人までになりました)まだ今回賞を頂いたAndroid版ユビーも世の中にありませんでした。

あっという間の3年で、Googleさんとの関わりからみた歩み一つとっても色々なことがありました。が、まだまだUbieのミッション達成には、遠い道のりがあります。

そのために、Ubieでは一緒に働きたいメンバーをまだまだ募集しています。

興味を持っていただけた方はカジュアル面談もご用意しています。お気軽にご登録お待ちしています。

【提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/

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