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スタジオに呼ばれた時は~打ち合わせ編~

実際の収録スタジオに呼ばれた時、慣れていないと緊張するものだと思います。
自分のやり方がベストかどうかは分かりませんが、これまで収録した経験から良かった点や不味かった点などをあげて行きたいと思います。

収録時間の15~10分前には到着

今回10分尺の企業VP動画を録るとして、例えば収録予定時間は14時~16時とします。
その場合大体収録の15~10分前にはMAルームに到着しておきます。
MAルームにはクライアント様、広告代理店のご担当者、エンジニアさん、ディレクターさん、音効さん達が立ち会う形となります。
何故収録時間直前ではなく、15分前なのかと言うと

①簡単な挨拶や会話を行う事と、
②原稿の表記やアクセントに齟齬がないかをすり合わせる為
です。

①簡単な挨拶や会話を行う事

①については、挨拶や会話を通して、実際に発注されているクライアント様の想いや動画のイメージを確認しておきたい事と、また自分の人柄を知って貰っておきたい意図があります。
既に声のイメージなどはメールなどで事前に知らされているかと思いますが、実際に双方で話をした方がイメージに近づいて表現できるからです。
自分自身、新人の頃過去にこんな経験がありました。
当初こちらに伝えられていた声のイメージは「温和で街歩きなどをしている様な初老の男性」でした。
ですが実際スタジオに到着して打ち合わせなどもせず、いざ収録してみると、サブの方からちょっと待ってて下さいとの指示が。
不穏の空気の中待っていると「あのー…加山さん、もう少しハキハキした口調で、元気に若々しく読んで貰ってもいいですか?」との修正が入りました。
こちらとしてはイメージを固めすぎてしまったので、急な変更に焦ってしまいディレクターさんと幾度かやり取りを繰り返し、それでも上手くいかないので、一旦ブースから出て、打ち合わせをし直すという形になりました。
その後なんとか収録は終わったものの、時間をかけてしまい全体的に場が冷めてしまったという苦い経験があります。

また、自分の人柄を知って貰うというのは、要は「収録時にリテイク等気兼ねなく仰ってくださいね~」という事です。
慣れていらっしゃる方もいるかとは思いますが、クライアント様自身も収録など初めてだったりします。
その時、「僕になら気兼ねなく修正の希望など言ってくださいね」という、コミュニケーション一つと考えてください。

②原稿の表記やアクセントに齟齬がないかをすり合わせる

次に②ですが、こちらは事前に頂いた原稿をチェックした中で、気になるアクセントや固有名詞、数字の読み方などをすり合わせておきます。
これを行わずに収録ブースに入って、いざ録りますという時に「あ、ちょっと待ってください。この数字ってどう読みますか?あと、このアクセントってこうですか?あと…」となるとだいぶ滞ってしまいます。必ず事前の原稿のすり合わせは行いましょう。
また、例えば15秒の短い原稿で、特に気になる点もないだろうなと思った時でも、「今回、こちらの原稿で大丈夫ですよね??」と訊いた方が良いと思います。
何故なら前日に頂いた原稿でも、当日になって変更されている場合もあるからです。

以上がスタジオに呼ばれた時の僕なりのやり方の一つです。
非常に当たり前の事ではあるのですが、現場についたらすぐに
「あ!じゃあもう録るんでブースにおはいりください!」と促される時もあるので、その時は焦らず一旦「すみません、ちょっとだけ原稿のすり合わせだけしても良いですか?」と声をかければ大丈夫だと思います。

少しでも原稿に寄り添った読みが出来る様に頑張りましょう。
それではまた。

加山真司


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