short怪談 エレベーター 朗読:かすみみたま様
「4」の文字を押すと扉が閉まった。
扉がしまりそして開くと子供が一人乗ってきた。
また閉まり開くと今度は女が乗ってきて子供に手を振って話かけ始める。
しかし子供は全く反応を示さない。
不思議に思って後ろを振りむがず、前のガラスに目をやると、女の姿が映っていない。
冷や汗を流しながら、また扉が開き、子どもと女が下りていく様を眺めた。
目的の階につき、子どものことを案じながら、自分の部屋の前に立ち、私は血の気が引くのを感じた。
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