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いたわる

小さいころ熱を出して寝込んだりすると母親が普段あまり食べさせてくれないような缶詰のみかんやあんみつを買ってくれた。
病気に限らずなにか平常ではない状態になると、なにかしらそれらを癒やすような特別な計らいが与えられるのは結構一般的かもしれない。

大人になってもある程度このロジックは有効な気がしていて、フィジカルに不調ではなくともとても、悲しい出来事などがあれば他者からも自らもそれをいたわるようになにかを与えられることがある。
大それたことやものじゃなくても、ある意味謙虚な小さなものやことが当事者の心を癒やす事がある。

食べ物は物理的に身体を温めエネルギーを与えてくれるとともに心にもゆっくりと作用する。傷ついた友人の背中をゆっくりとさすることも効果的だ。

自らを癒すこともとても重要で、自分がとても弱っていてそれに対して自分で自分を労う行為も重要な気がする。

世界中で世相がここまで荒れている数年は僕は今までに経験がなく、このことである意味世界中みんな心も身体も健康なんかじゃないんだと思う。
それでも人生は続いて行くのだとすれば自らも自分を、またボロボロになってる他者を労る、癒やすのが人の道だと思う。

知ってる、みんな余裕なんかないんだよね、人身事故で電車が止まったというニュースを見るたびに心が軋む。

長く暗いトンネルもいずれ終わると信じて日々を丁寧に生きるしかいまのところやれることがない。



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