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死ぬなら雨の日

もう重い話を書くつもりもなにもないんだけど
他にトピックもなかったりして、
ひとつわかったことはSNSとテレビをやめて
必要最低限の情報をネットから得る
このパターンしかこの自粛生活をまともに過ごせないこと

そして、
これは予告でも願望でもないけど正直に言うと
苦しまずに済むなら、
いつ死んでも、まあいいかなと思うようになった
苦しみながら死んでいく人がこれだけ世界で日々増えていて
苦しまない死に方なんてむしろ贅沢かもしれない

むろん希望がないわけじゃない
できれば寿命を全うもしたい
特に音楽はやり残したことが多すぎる
一方で他のだれとくらべても本当に恵まれ
好きなことをめいいっぱいやれた人生
ここまでを振り返ってそう思う
運、人との縁
音楽にまつわる幾ばくかの能力と感受性
なにをとっても恵まれているの一語に尽きる

もうひとつの考えでは、
未だに人生の本当の幸福というものを
手に入れたことがないとも思う
それは実はとてもありふれた生活の中にこそ
そんざいするような、
ともすれば一生気が付かないような
名無し草のような存在かもしれない
ないものねだり
となりの芝生
なんとでも言える
でもそんなささやかなふんわりとした
安らかな幸福感をいま切望している

今この世界中を飲み込む見えない敵に
侵略されてはじめて浮き彫りになった
向き合わざるを得ないテーマ
「我々はなんのために生まれて来たのか」
それは肌の色も性別も
超えた人間生命が向き合う永遠のテーマ

死ぬなら雨の日がいい
しとしと五月雨のような
鎮静効果を持ち合わせた気持ちのよい雨の日

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