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創造と破壊(詞、短文、フィクション)

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主に詩や短文、フィクションなど書き連ねています
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#note書き初め

個と力

タイミングの問題なので、あまり縁起とかにこじつけて良いほうにも悪いほうにも受け取らないようにしているが、元旦そうそうあまり良いことが起きない。早くも前言撤回するようでさらに気持ち悪いが、しかし、その起きたことによって考えさせらるキッカケになることはままある。 それが暗示とか啓示とかの類でなくとも何かを考えはじめることを助けることには違いない。 今回の場合は「個」ということ。 どれだけローンウルフを気取っても人間はなかなか単独で行きてゆくのが難しい動物。特に現代社会ではまった

What is life.

昨年の夏の初めごろ、30年以上の付き合いになる友人を亡くした。 人が死んで行くのはむしろ当たり前のことだけれど、 その理由や逝き方によって何とも遣る瀬無い気持ちになる。 言葉にするのが難しいけど、決して良い別れではなかった。 すぐ上の姉と同級生だった彼は5歳年上で、 十代の半ばを過ぎたばかりの僕に音楽をキッカケに様々な尖ったカルチャーの扉を開けてみせてくれた。 その後僕は二十代の前半に上京して、人生の半分以上を東京を中心に、世界をも知る機会に恵まれている。