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紅茶とミルクパンとティーポット

◼️おいしい紅茶を淹れたい

普段は紅茶よりコーヒーの方が圧倒的によく飲んでたんだけど、ここ最近、徐々に紅茶に関心が強くなってきた。


コーヒーに比べると、紅茶って、いまいち「薄い」っていうイメージがある。香りは紅茶もコーヒーもそれぞれ良さがあるんだが、味に関してはコーヒーの方がわかりやすい、と思ってたとこがあった。だから、例えばランチのドリンクをどうするかってような時は、ほぼコーヒーを選択してきた。


でも実はかなり前に、一時紅茶にはまったことがあるのだ。20年ほど前、当時コープで販売してた、ティーバックではなくて茶葉で売ってるやつ。500円くらいで、ブルックボンドのホテル仕様みたいなやつだった。これをティーポットで淹れて飲んだところ、普段ティーバックで飲んでるやつより、香りも味もずっと芳醇で驚いたのだ。ただ、インスタントコーヒーより面倒でもあるし、長く置いとくと風味が落ちる。何度か買ってきては飲んだけど、いつしか飲まなくなっていった。

◼️ロイヤルミルクティーを作る

が、時々コーヒーが苦手な人もいる。でもそういう人はたいてい、紅茶はOKなのだ。実は僕の弟の奥さんがそのパターン。なので、遊びに来てくれて談笑する時なんかは、彼女は紅茶かお茶を飲んでいることが多い。で、そういうシーンを目にしているうちに、以前紅茶に凝ってたことを思い出した。


僕は紅茶では、ミルクティーの方が好きだ。ロイヤルミルクティーなんかは濃厚だしさらによい。で、ふとある時思いついて、ロイヤルミルクティーのおいしい作り方、とかを検索してみた。いくつかのサイトを見て、特に気に入ったレシピの真似をしてみた。


まず、鍋に水を入れて沸かし、茶葉を直接入れる。ティーバックしかない場合は、ティーバックを破って入れる。2人分なら、ティーバック3つくらい。


で、強火でグツグツやる。沸騰してから2分、強火のままで煮るのだ。砂糖を入れる場合はここで入れておく。


2分経ったら、ミルクを投入してまた煮る。当然一旦温度が下がるが、まただんだん沸騰してくる。今度は沸騰するとミルクがふきこぼれるので、沸騰する直前に火を止める。


これを、茶こしでこしながらカップに注いで完成なのだ。



昔紅茶に凝った時は専らティーポットに熱湯を入れていたが、このレシピは強火で煮てるから、いかにも濃く抽出されそうだ。絶対これはおいしいだろうって思って試してみた。


感想。


これは、うまい。

ただ、鍋から注ぐのってけっこう難しい。仕方なくお玉を使ってカップに注いだ。


鍋に、注ぎ口がついてるのが欲しい。

そう、いわゆる、ミルクパンだ。

◼️ミルクパン、ティーポットを揃える

で、ある日ニトリに寄った時に思い出してミルクパンを探したら、ちょうど良さげのが見つかったので買った。1,000円弱だった。



早速帰宅してやってみた。

使いやすい。

おしゃれだし、大きさも手ごろだし。

すっかり気に入った。


ティーバッグを破くのも非効率なので、茶葉の紅茶も買ってきた。昔気に入ってたブルックボンドの茶葉はもう市販されてないような感じだ。スーパーで、ミルクティー用のアッサムの茶葉を見つけて購入した。ミルクパンと茶葉でロイヤルミルクティーを作るなんて、趣味としてもいいなぁ、なんて思いながら、何度も作った。時には生姜をすりおろして加え、チャーイも作ってみた。


ひとつ注意なのは、水だけで煮出した紅茶は普通に注ぎ口から注げるのだが、ミルクを入れて煮た場合は、表面張力が上がるからか注ぎ口からあっさり出てくれなくて、ミルクパンを伝って液だれしてしまう。が、これも注ぎ口に箸などを当てて伝わせるという手を使い、だいたい失敗しないようになってきた。


さて、今度は、ティーポットが欲しいと思うようになった。ミルクパンを使わずティーポットで淹れたい、という意味もあるが、ミルクパンで作った場合もそれを直接カップに注ぐのでなく、一旦プールしておく容器が欲しいと思ったのだ。


そしてある日300円均一の店で、ガラスとプラスチックのかわいらしいティーポットを発見。コンパクトに見えるが750ミリ入るので、3人分くらいいけるしちょうどいい。ということで購入した。中央に茶こし部分もあるので、使い勝手も良さそうだ。

◼️トワイニングの茶葉を選ぶ

その後、ちょうど紅茶の茶葉を切らしてしたので、茶葉を買いに行く。先日のアッサムはもう少し渋みが欲しいような気もしたし、いろいろ試してみたいとも思ったので、豊富に揃えていそうなカルディに行った。


比較的リーズナブルな茶葉の缶としては、トワイニングのものが良さそうだった。200g入りだ。どれを選んでよいか迷った。スマホで調べたが、まずは実際に自分で味わって決めたい。なのでこの日は茶葉の缶ではなく、トワイニングの5種類のティーバッグを詰め合わせたものを買った。



ひとつずつ実験。


ダージリンはストレートティー向けがおすすめという。ミルクティーとしてもおいしいが、確かにこの香り高さはストレートティーに合うようだ。

アールグレイは柑橘系の香りがついたもの。ストレートでもレモンティーに近いフレーバーを感じた。

ゴールデンアッサム。もちろんミルクティー向け。これは先日買ったアッサムよりおいしい。そしてやはり、ミルクティーには向いていると思った。

プリンスオブウェールズ。スモーキーなフレーバーと書いてあるが、スモーキーとはどんな感じかと思いながら飲む。大人っぽい感じで、これもストレートティー向けのようだ。

最後にレディグレイ。お湯を注ぐ前からとても爽やかな柑橘系の香りがする。アールグレイにさらに柑橘系を足したものらしい。


ひととおり飲んで、トワイニングは全体に気に入ったが、ミルクティーとして多く飲むならやはりアッサム系が向いてるようだと判断。ところがトワイニングでは、どうもゴールデンアッサムはティーバッグしかないみたいだ。ただ調べてみると、缶入り茶葉なら「イングリッシュブレックファースト」がミルクティー向けだ、ということがわかった。


自分で味わってみて、各サイトでおすすめしてる意味もわかってきていたので、もう一度カルディに行き、イングリッシュブレックファーストを迷わず購入した。



帰宅後、新しいティーポット、ミルクパンを使ってロイヤルミルクティーを作る。


予想どおり。

とてもおいしいし、楽しい。


改めて振り返ると、ここしばらくで、ずいぶん紅茶を楽しめるようになった。大して費用もかけず、これだけ豊かな体験ができ、とても満足している。少しずついろんなことを試したり新しいレシピをやってみたりしながら、紅茶ライフを存分に楽しんでみようと思っている。



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