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Dr.齋のストレスを力にかえる!⑨~薬に頼らない身体のつくり方~No.9

コツNo.9「自律神経を調えるPART4~自律神経を育てる!~」

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さまざまな不調やストレスの原因、

それは、次の3つ!

①筋肉や神経に「蓄積」した「感情」や「記憶」

②「身体感覚」の「低下」

③防御反応の「収縮」や「慢性炎症」による「酸素不足」

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自律神経を調えるコツを、シリーズでお伝えする、今回はPART4です。

今回は、
STEP3の自律神経を育てるポイントを解説します。

~ STEPの復習 ~
自律神経が「乾いて、固くなり、収縮」することで、働きが低下した状態から、改善するステップ

STEP1 潤い→水の巡りをよくする

STEP2 柔らかさ→身体の動かし方

STEP3 育てる→リラックス(無防備さ)

自律神経を育てるとは、どういう事でしょうか?

人間の神経は植物に似ています。植物は、光や水やり、栄養がないと枯れてしまいます。

神経も同様で、毎日のメンテナンスが必要です。

神経の特徴として、よく使う神経が育ち、使われない神経は萎縮していきます。(医学用語では廃用と表現します)

例えば、年を取ると頑固になる傾向にあるのは、よく使う神経がどんどん育つため、神経の回路が偏って出来上がり、その状態以外の選択が難しくなるためです。

自律神経で言えば、
防御反応や緊張を司る「交感神経」は放っておいても「雑草のように」グングン育つ傾向にあります。

何万年と厳しい時代を生き延びてきた、人類の特徴として、防御反応が育ちやすいのです。

ところが、リラックスを司る「副交感神経」は、そうはいきません。

副交感神経の育つスピードは、
交感神経と比べて、1/10程度と考えた方が良いでしょう。

生存のために、リラックスより、緊張の方が優先されるからです。

自律神経はバランスが重要といわれますが、
意識的な介入がないかぎり、バランスを保つことができません。

リラックスを司る副交感神経は、枯れやすい(「乾いて、固くなり、収縮」しやすい)のです。

現代社会を生きる私たちの自律神経は、交感神経優位が初期設定になっています。

その上、副交感神経を優位にしたくても、中々、上手くいきません。

例えば、睡眠(副交感神経優位)により、スッキリしたくても、睡眠が浅く、十分にリラックスできないという経験はないでしょうか?

その他、リラックスするための休日のリクリエーションや、旅行などの後でも、疲れが抜けなかったり、かえって疲れてしまうことも多々あるのではないでしょうか?

では、どのようにしたら、副交感神経が上手く働くようになるのでしょうか?

ヒントは記憶術にあります。
記憶しにくい事柄も、効果的に神経に残す技術が記憶術です。

言うなれば、記憶術は効果的に神経を「育てる」知恵の宝庫です。

副交感神経を育てるために応用する記憶術のポイントは次の3つです。

① 想像と関連づけ 
記憶術では、記憶したい事柄に関連した、語呂合わせや、場所や場面をイメージします。
しかも、カラフルな色合で、ありありと五感を感じてイメージするほど強力です。

② 感情
イメージは、楽しいものや、面白いもの、ビックリ、奇想天外なものなど、感情が動くほど効果が高まります。

③繰り返し
繰り返せば繰り返すほど、記憶として定着していきます。

~ 実践編 ~

それでは、これらのポイントを使って、副交感神経を育てるプロセスをみていきましょう。

①想像と関連づけ
喜んでいるシーンや感動的な瞬間を思い出したり、解放感や心地よさ、楽しさを感じる場面を、いくつかイメージしてみましょう!

カラフルな色合いで五感を感じながら、イメージしてみて下さい。

朝日や夕焼け、星々などの自然のイメージや、鳥になって空を飛んでるイメージ、レジャーで楽しんでいるイメージなど、何でも大丈夫です。

ありありとイメージ出来れば、過去の体験でも、未体験のイメージでも効果は同じです。

②感情
イメージの中でも、喜びや感動、解放感、心地よさなどの感情が、強く湧きあがるものが、一番効果的です。

人間の特性として、喜びや感動の中にいる時には、防衛反応がOFFになり、副交感神経が活性化されます。

③繰り返し
一日に何度も、それらをイメージし感情を味わってみて下さい。
繰り返すことで、副交感神経は、どんどん活性化されていきます。
数秒でも良いので何度も繰り返すことが、重要です!

目標は1日の8割の時間を、
副交感神経>交感神経
のバランスにもっていくことです。

自律神経を調えて、すっきり爽快な毎日を目指しましょう!

シリーズでお伝えした、自律神経を調えるコツはこれで完了です。

健康のためのインスピレーションになれば、幸いです。

楽しんで自律神経を調えていきましょう!

2023/08/15 完

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