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Dr.齋のストレスを力にかえる!⑥~薬に頼らない身体のつくり方~No.6

コツNo.6「自律神経を調えるPART1~自律神経による不調とは~」

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さまざまな不調やストレスの原因、

それは、次の3つ!

①筋肉や神経に「蓄積」した「感情」や「記憶」

②「身体感覚」の「低下」

③防御反応の「収縮」や「慢性炎症」による「酸素不足」

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今回のテーマは自律神経です!

診療していると、
「この不調は自律神経ですか?」
「どうやったら調えられますか?鍛えられますか?」
などの質問をしばしば受けます。

原因不明の不調の改善や、
慢性的な不調の改善には、

必ずといっても良いほど、
この自律神経の働きの改善が鍵になっています!

自律神経の調えるコツを、シリーズでお伝えする、今回はPART1です。

先ずは自律神経の「働きと構成」を知る事で、コツを掴みましょう!

自律神経とは何でしょうか?

体温から、心拍、血圧、睡眠、内臓の動き、消化吸収、呼吸、
眼のピント調整、免疫反応、
緊張とリラックスのバランス、
ホルモンの分泌 等々、

生命活動のあらゆる働きを、
ほぼ自動で行う神経が、自律神経と呼ばれています。

「自律」の文字通りオートメーションの神経です。

オートメーションは、手をかけなくても動作するという大きなメリットの反面、
ひとたび不具合を起こすと、様々な原因不明の不調を引き起こします。

現代医学において、
原因不明の不調の多くに、
自律神経が関わっていると言っても良いでしょう。

自律神経を調えることは、あらゆる不調改善の鍵になります。

不調を改善するために、

「血流をよくする!」
「免疫を高める!」
「内臓の働きを高める!」
「温活」「腸活」

など、メディア等で取り上げられますが、

これら全てにおいて、上位の指示系統が自律神経になります。

運動をしても改善しない!
身体をあたためても改善しない!
食べ物を気をつけても改善しない!
リラックスしても改善しない!
呼吸法をしても改善しない!

そんな時は、
自律神経の改善に目をむけることが必要です。

では、どのようにしたら、
自律神経の働きを改善し、調えることができるのでしょうか?

それには、神経の「構成」を知ることが近道です。

縄をイメージしてください。
縄は幾つもの糸が捻れて、より集まってできています。

神経も同様なのです。

何万もの神経細胞が寄り集まって、1本の神経の束を作っています。

視神経(目の神経)は400万の神経繊維が1本の神経を構成していると言われます。

そして、神経の束は、本来はゴムのように柔軟です。360度にストレッチします。

神経が柔軟に動くためには、神経の細胞の中にも、神経細胞の周囲にも「水が豊富」に必要です。

ところが、不調が起きている神経の束は、
水が少なくなり、乾き、固く収縮し、
柔軟性が減少しているのです。

茹でた麺と乾麺、
イカとスルメイカの違いでしょうか?
弾力がまるで違います。

まるで、フリーズドライしたかのように、神経が乾いて収縮しているのです。

これでは、スムーズに神経の信号が送りとどけられません。

乾き固く収縮した神経では、

季節の変化、天候、
衣食住の環境、
心理的なストレス、
人間関係、

など、あらゆる環境の変化(ストレッサー)にも、柔軟に対応できなくなり、本来の力が発揮できなくなります。

自律神経の働きというと、
個々人の精神面の弱さ強さと直結していると思う方も多いのですが、

そうではなく、
神経が物理的に固くなっているために、
ストレスに対して、
柔軟な反応が出来なくなっているのが実際です。

これは心身の機能低下の悪循環を引き起こします。

神経が乾き固く収縮する
→ストレスに影響されやすくなる
→更に乾き固く収縮する
→更にストレスに弱くなる

自律神経を「自律」の名の通り、オートメーションの反応に任せていては、こような悪循環を引き起こします。

自律神経を調えるコツは、
この悪循環を断ち切ることです。

PART2では、より具体的にそのコツをお伝えしていきます!

2023/08/03 完

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