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美味しかった。

さぁ、今日は私が小学生の頃から食べきた「母のお弁当」最後の日だ。

 小学生、中学生の頃は、夏休みとかの長期の休みで「お弁当」を食べていた。
この頃母が作るお弁当は、ご飯の真ん中に海苔とおかかが挟んであって、おかずは茶色のものが多かった。
ご飯がのり弁になっているのは、母なりの工夫だったんだろうし、よく友達に「いいな」と言われた記憶があるけど、兄と私はそれがあまり好きではなく、母に普通のご飯がいいと言ったことがあった。おかずも彩が少ないことに対して、言ったことがあったそうだ。
今考えてみれば、本当に作ってくれるだけでもありがたいことなのに、随分わがままだ。

 そして、高校の三年間と大学の三年間は毎日お弁当を作ってくれた。高校は1日も欠かさず。大学も私が「いらないよ」と言った日と母が健康診断で味見ができない日だけで他の日は全て作ってくれた。
 疲れたから、寝坊したから、という理由で作らなかった日は1日あったかな?というくらい。大学は、私一人だけお弁当が必要だったけど、高校の時はお父さんと私と弟、全部で三つものお弁当を作っていた。

 私の母は、朝5時から起きて、お弁当を作り洗濯物を回し、食器洗いをして、ある日はトイレ掃除もして7時すぎには会社へ向かう。これをやれと言われたら、私は持って2日だろう。本当にすごいと思う。もっとすごいのは私の母はお弁当に冷凍食品をほぼ入れることがないというところだ。冷凍食品を入れることが悪いわけでは全くないが、私としてはそれが少しの自慢だった。

 よく入っていたのは、卵焼きとつくねハンバーグと、ナムルと、きんぴらごぼうだった気がする。その中で私が嬉しかったのは、他の卵焼きも食べてみたい、と言った私のために、卵焼きのレパートリーを3〜4種類に増やして作ってくれたことだった。どれも美味しかった。

 果たして今日、お弁当に卵焼きは入るのか!特にリクエストはしないけど、入ってたらちょっと嬉しい笑
まぁ、母が作るお弁当の具は全て美味しいから、入ってようがなんでもいいけど…とりあえず、今日は一言伝えようと思う。

本当にお疲れ様でした。それと、ありがとう。


 今ここでは、お弁当の話しかしていなけれど、母の1日を考えると、24時間なんてほんとにあっという間なのではないかと思う。365日休むことない「母親」というものを私たちを産んでからずっとやってくれてありがとう。料理が苦手とほんとに何度も聞いてきたから、だいぶ大変だったんだろうなと思います。でも私はお母さんの作る料理がどこの家庭よりも、私が好きなおばあちゃんの料理よりもどこのお店よりも好きです。

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