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小論文試験の勘違いと真実③

②の続きです。

最後の「小論文と仕事の関係性」
この点に疑問を持つ気持ちはよくわかります。実際に「仕事ができるできない」と「合格小論文が書ける」ということは、直接関係はありません。
仕事ができる、とされている人が合格小論文を書けずに昇格できないということはよくあります。一方で、合格小論文を書けて昇格したのに、あんまり仕事できない人もいます。
こういったことから、小論文と仕事の関係性に疑問を持つという人が多いのではないでしょうか。

しかし、直接関係がないのに多くの企業が昇格試験の項目に小論文を採用しています。その理由を考えてみましょう。
仕事ができるできないと直接関係無いのに採用しているということは、試験では「仕事ができる」ということを基準にしていないということです。では何を基準にしているのか。それは「自分の仕事を説明できるか」です。

他人に伝わるように説明するには、まず自分自身が仕事を理解した上で、本質を要約して、順序立てて話す必要があります。まとめると「理解して、要約して、順番に話す」というスキルです。
昇格試験はリーダーシップ試験なので、リーダーに必要な要素が試験基準に採用されることになります。なぜこのスキルが必要な要素となるのかについて、もう少し掘り下げてみましょう。

リーダーには、チームに目的を共有し、効果的に目標達成に向けたチームマネジメントが求められますが、それを実現するために欠かせないことが「理解して、要約して、順番に話す」というスキルなのです。スポーツチームの監督に例えるとわかりやすいと思います。
競技の本質を理解しておらず、感覚的にダラダラと思いついたままに話す監督が良いチームを運営できるでしょうか。できませんよね。
やはりチームリーダーである監督には、競技の本質を理解した上で戦略をまとめ、具体的な戦術やメンバー配置とその理由を順を追って説明してほしいものです。

以上のことから、リーダーに必要な「理解して、要約して、順番に話す」というスキルが、一定基準以上であることを小論文試験で確認していることがご理解いただけたと思います。
「仕事ができるできない」は人事評価である程度確認できるので、昇格試験ではリーダースキルや資質を評価判断しているようです。これが小論文試験の真実です。

いかがでしたか?
小論文が「嫌い」「苦手」は勘違いで「逃げ」ているだけ。合格したいのなら、根性論でやるしかない。やれないなら合格できないだけです。
また小論文では「仕事ができるできない」ではなく、「理解して、要約して、順番に話す」というリーダー必須のスキルが問われているということ。これが真実。というお話でした。

ただ、この勘違いを1人で解決するのはまぁまぁ大変なので、上司や同僚を巻き込んで立ち向かいましょう。

もし上司や同僚を巻き込めない場合は、僕のような専門家を頼ってみることも考えてみてください。専門家だけあって、きっとお力になれると思いますので。ではまた!

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