モティベーション & Motivation

突然ですが、最近の社会人の間でモチベーションという単語を聞かなくなったのですが、既に死語なのでしょうか?若しくは自分自身の内的/外的環境の変化によって聞かなくなっただけなのでしょうか?

10年前の私が新入社員の頃は自分自身も含め「職場や上司についてモティベーションが上がらない」などと会社や大学の同期とランチ休憩や居酒屋でよく愚痴を言っていました。しかしその後、外資系企業でキャリアを重ね、MBA留学をし、帰国後は外資系企業で経営幹部として会社を引っ張って行かなければならない立場になり、モチベーションという言葉を耳にしなくなり且つ考える事も無くなっていました。

このNoteを書くきっかけは、少し前に私の部下(年齢的にはかなりシニアの方)との1 on 1で仕事の指示の仕方や怒られる事でモチベーションが下がると言われたのですが、正直最初に思った事はモチベーションなんて他人から上げてもらう物でなく、自分自身で上げて行く物だと思いました。過去に自分自身も上司に対して同じような感情を持っていたにも関わらずです。そこで、モチベーションとは何か?考えさせられる機会があり思った事があるのでNoteでシェアをしたいと思います。

モチベーションを考えるに当たり、まずは外的環境の変化について考察し、次に内的環境の変化について触れ、最後にモチベーションについてリーダーとしてあるべき姿と最近仕事に対してモチベーションが上がらない人に対して私の考えをシェアしたいと思います。

まず外的環境の変化について。先ほど少し触れましたが社会人5年目以降はずっと外資系企業しかも日本人が職場に殆どいない会社で仕事をしていました。更に職場の同僚はビジネス系の修士を修め日本で結果を出してキャリアを飛躍させるという明確な目標を持って日本に来て仕事をしていたので、そもそもモチベーションが上がらないと愚痴をいう人が少なかったと思います。それでも時々Motivationという単語は会話の中で出てくるのですが、その場合は仕事云々というより給料が低いからMotivationが湧いてこないと言っていました。一方で私が過去に口にしていたモチベーション若しくは部下が1 on 1で言っていたモチベーションは仕事自体若しくは同僚との関係が起因している感情でした。次に内的環境の変化では外資系企業では上司からは常にプレッシャーがあり私生活でもMBAへ行くという目標がありました。帰国後に働いた外資系企業では経営幹部だった事もありモチベーションがないなんて愚痴を言っている環境ではありませんでした。

HBRでMotivationについての記事を調べて見ると殆どの記事はRewardはMotivationに繋がるか否かについて議論がされています。HBR からの抜粋になりますが、"IT REALLY WAS ALL ABOUT THE RECOGNITION OF AND COMPARISON WITH THEIR PEERS, AND MANY OF THEM WERE WILLING TO PAY FOR IT"。つまりモティベーションとは認知と他者との比較で、多くの場合報酬によって満たされるようです。給料を上げればパフォーマンスが上げる、社内表彰制度は社内の士気を高める、新しい概念ではSocial comparisonという社内通貨を発効し社内の士気を高めている企業もあるようです。

つまり、日本の会社でよく言うモチベーションが上がらないという感情は内的要因であって外的要因でない可能性が高いです。上司の指示が改善した所で仕事はやり易くなるかも知れませんが、その事が原因でモチベーションが上がる事はないと思います。どんな困難があってもやり遂げる事が仕事でありそれが用意されない限りモチベーションが上がらないと言うのは、間違っていて社会人1-2年で気付くべきです。一方でMotivation (あえて英語で書いてます)は、より内的要因にフォーカスをして策が取られているように思います。

最後に、もしこのブログを最後まで読んで頂いたモチベーションが上がらないという感じる事がある方はまずはそれが内的要因なのか外的要因なのか自己認識をし、内的要因である場合はそもそもしている仕事に価値を見出せない可能性が高いのでゴールを設定する事をお勧めします。またそれが外的要因である場合は、変える事が出来るのであれば変えより環境の良い場所へ行けばMotivationは上がるように思います。そして組織を引っ張るリーダーとしてはMotivationが上がる外的環境を整える事に尽きるように思います。部下のモチベーションを探す事は、彼らの人生なので来る者拒まずでサポートをすれば良いと思いました。

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