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「洗車スタッフの求人を成功させるための3つのポイント」

洗車ツールカーディテイリング用品の専門メーカー・株式会社本荘興産、代表取締役の平井新一と申します。カーショップ、整備工場、ガソリンスタンドに向けて車の美容事業のノウハウやアドバイスなどを情報発信してまいります。

なぜ洗車スタッフが集まらないのか?

お客様と洗車事業についてお話をしていると、「手洗い洗車はニーズもあるし、コーティング販売につなげやすいので、やりたいけれど、求人してもなかなか集まらない…」という声が必ず出ます。求人票に「洗車スタッフ募集」と記載するだけでは集めるのは至難の業。何か工夫が必要です。きっと求人票を見た人の頭の中は「猛暑の中、汗だくでデカい車を苦しそうに洗っている姿」「先輩たちに昭和のスポ根ドラマのような体育会系の縦社会」をイメージしていることでしょう。たとえ人材が見つかっても“スポ根洗車”のままでは、いつ辞めてしまうかわかりません。今回は洗車スタッフの求人を成功させるための3つのポイントに分けて紹介させていただきます。(少々長文ですが、お付き合いください)

①暑さや寒さなど環境改善

2023年の夏は強烈な暑さが長く続きました。来年もきっと同じような暑さとなることが予想されます。夏の高校野球もそのうちドーム球場で開催するようになることでしょう。全国各地で日中は40度近くまで気温が上昇。野球同様に、そのような劣悪な環境で手洗い洗車を行うことは命に関わります。また冬も暖冬傾向とはいえ、水を使う洗車作業は身体にこたえます。
 
「働き方改革」が叫ばれる世の中、スタッフたちが快適で安全に仕事ができる環境を整えることが重要視されています。そして環境づくりこそが求人につながると考えて良いのではないでしょうか。最近では補助金をうまく活用して、冷暖房付きの洗車ブースを増設するお店も増えてきています。冷暖房付きのスペースをつくることでカーコーティングの塗布や乾燥もしやすくなり、磨き作業なども集中して行えます。また車販に力を入れているお店なら、納車式や写真撮影のスペースとしても活用できます。そしてなにより快適な場によりスタッフが楽になるのはもちろん、お客様とのコミュニケーションも深まっていくことでしょう。

②手洗い洗車は完全予約制

年末年始、花粉の春、レジャーシーズンなどは手洗い洗車が特に売れる時期です。門型洗車機の前には行列ができ、手洗い洗車を買い求めるお客様も一気に増えます。ひと昔前なら繁忙期に備えて人員体制を整えて、残業してでも受け付ける…という仕組みだったかもしれません。現在では人手不足と現場の高齢化が進んでいます。歳を取ると気力も体力も衰えます。昔のままのシステムでは離職者が増えていくのは確実です。また、お客様の中には混雑する時期に手洗い洗車をオーダーすると、手抜きや雑に洗車される…と悪く言う方もいらっしゃいます。そのような低評価を付けられないようにするために「忙しいからといって手を抜くな」「気合いと根性で乗り切れ」となる。そうやって“誰も喜ばない根性論”から抜け出せない悪循環に陥るのです。
 
根性論から抜け出すために、手洗い洗車の完全予約制をお勧めします。たとえ余裕があったとしても飛び込みのお客様は原則として受け付けない仕組みにしてはいかがでしょうか?それぐらいはっきりと線を引かないと悪しき習慣を脱することはできないような気がします。完全予約制にすることで、事前に「どんなお客様」「どんな車」「どんな作業」なのかを把握することができます。忙しさの波もないのでモチベーションも保つことができます。また猛暑の夏や極寒の冬は予約枠をコントロールすることもできます。さらに混雑時期も予想できるので、早割などのプランをつくり予約をコントロールしていくのも良いでしょう。
 
デジタル化が進み、様々な業種・業態で完全予約制は普及しています。レストランも美容室も“人気のお店ほど予約制”です。そして人気のお店は働く人たちの生き生きとしたパワーが漲っています。働く人が輝くためにも「完全予約制手洗い洗車」始めてみてはいかがでしょうか?

③ウォッシュマンで楽チンを極める

快適な環境を整備し、完全予約制の洗車をする。そして最後の三つ目は、手洗い洗車の身体負荷軽減のツール導入です。「ウォッシュマン」を導入し、楽チンな洗車を極めましょう!洗車時の体の使い方や作業工程を徹底的に分析・検証し、負荷軽減と効率アップを目指し開発したツールです。一部のツールは某国内カーメーカーと共同開発を行いました。その際にエルゴノミクス(人間工学)評価を行い、洗車時間約40%短縮し、身体負荷約65%軽減するという高評価を得ています。
 
すでに導入したお店では、女性や高齢のスタッフから「ウォッシュマンがあれば手洗い洗車、頑張れる!」との声が多く届いています。特にガソリンスタンドで導入する際は、「こんなモップで洗っていたらお客様に叱られる」と不信や不安な声も挙がることもありますが、導入後、実際にお客様に叱られたという話は一切聞きません。むしろ、ウォッシュマンに関心を持ち、声をかけてくれるお客様がいらっしゃるぐらいです。
どんな時代も革新的な発明品ほど、最初は否定されることが多いといわれています。ウォッシュマンを発表した約20年前は「人あまり」の時代でしたから、なかなか受け入れられませんでしたが、深刻な人手不足の今、誰でも楽チンに洗車で活躍できるツールとして注目を集める存在となりました。ぜひ手に取っていただき、一台洗車してもらえれば、今回の3つのポイントがイメージできると思います。
 


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