固定後のコラーゲン線維増殖について
さて、「剥がし」と「パフォーマンスアップ」の2本柱でやっているわけですが、
剥がしについて考えていることを共有します。
最近も肩関節脱臼後の柔道部、足関節捻挫後のバレー部がお見えになりました。
もちろん固定をされてしまうわけですが、僕も固定をもちろんします。
ですがきっと頭の中にある「固定すると・・・」が病院などと違うのかなと。
そこで共有内容ですが「瘢痕」についてです。
まず、関節を固定したらどこが固まるかですが、
皮膚、筋、関節のすべてです。
さらに言えばここですべてにコラーゲン線維が関係しています。
まず皮膚ですが、1週から2週で皮下組織にある脂肪組織が委縮、消失して、その代わりにコラーゲン線維が増えます。
筋組織も同様で、1週間で筋周膜、筋内膜にコラーゲンによる肥厚が出てきます。
そして関節包ですが、滑膜にある脂肪細胞が委縮消失、その代わりにコラーゲンが増殖してくると。
で、ここでの共通のコラーゲンですが、どうもⅠ型が固定期間が長くなるとⅢ型よりも増えるようで、
Ⅲ型が増えればまだ固まりが弱そうですが、Ⅰ型が増えるんであればそりゃ固まるよねって感じですよね。
なので、それが1週間から2週間で線維芽細胞が分化してコラーゲンを生成するわけなんで、
3週間以上固定されたら、とんでもないことはわかりますよね?
さらに言えば、この拘縮はストレッチでは解消されないことはわかっていて、
だって、筋じゃないから。
なんで「剥がす」んですよね。
じゃあ剥がれるの?なんですが、これには僕が研究をしてないから言えない部分もありますが、
剥がれるんですよね。
そして剥がれながら、ホールドリラックスのように収縮を促すことで、
細胞がきれいに並びだして、正しい張力を獲得していくイメージですかね。
なので、まずこの拘縮の際の起きている事の理解が必要で、これがとても手技に使えると思うんです。
これを意識したらより手技の制度が上がるとも思うんで、ぜひイメージしてみて下さい!
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