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本公演って、制作って

2021年度本公演制作のもう片割れ、4年代吉田です。
先日の歌唱/演奏の記事に引き続き、またこうして再び現れることができて光栄です。

さて、今年の本公演の制作はダブルチーフです。
そのため(?)noteも豪華二本立てです。

昨日相方からは制作というセクションとは何たるかを、本日私からは今回の本公演における制作の話をさせていただきました。
こちらは後者です。前者を読んでいない方はぜひ先にそちらを読んでくださいね。

相変わらず文章は下手ですし今回も長くなりますが、どうかお付き合いいただけますと幸いです。


さて、劇団森の本公演とは、総出演者数50人越え、座組の総数約80人、仕込みやバラシ等でお手伝いいただく方々を含めるととんでもない人数が関わっている、全国の学生演劇の中でも最大規模を誇るスーパー演劇です。

そんなスーパー演劇にかかるお金も、スーパーです。
ちょっとここでは言えないような額が動いています。

その予算を考え、出演者から参加費を徴収し、配分する、ただそれだけでも、普段とは比べ物にならないほど大変です。

お金の話以外でも、80人分の芸名を集めたり、中断前は有観客公演の予約準備をして、それが予約開始1時間足らずで売り止まったり…

とにかく、全てのことにおいて普段の何倍もの労力を要しました。

いろいろな所にお金がかかるんですね〜


小屋入りして以降も、パンフレットを作成して、ひたすら会計作業に追われ…細かいながらもその一つひとつを集中して進めねばなりません。

小屋入り後はチーフ含め、役者やサブセクションと兼任する補佐はそちらに集中、ここからはスタッフ専任の補佐にその大部分をお任せしました。

特に会計作業については、前述の通り多額のお金が動くのでどうしても混乱が生じ…
とっても大変だったことと思います(本当にありがとう)。

私は今回小屋入り後特にわたわたして、どうしてもいつも居慣れている制作卓に座っていることが少なかったのですが、サウンドチェックや場当たりを終えぐったりした顔で小屋中から出てくるといつも、頼もしい補佐たちの働きっぷりや、時にニコニコしながら小屋前を温めている姿に支えられました。

演助が「稽ニコ」なら制作は「小屋ニコ」です♡


私が本公演の制作を務めさせていただいたのは去年に引き続き今年で2回目なのですが、去年と共通して補佐がとても多かったです。

今年はその数なんと13人。
普段の企画公演ではまず考えられない数字です。

なぜこんなにも多くの補佐がいるのかと言うと、前述の通り本公演の規模感だと仕事量が多くなりとにかく数で分散したいというのと、「この機会にぜひ制作をやってみたい!」という子、「自分は制作として慣れているから本公演でもやる!」という子を全て引き入れたからです。

また今回はその多くが役者として出演も兼ねていて、制作はその業務の性質上比較的動き出しが早く、小屋入り前に細かなデスクワークをこなしていくことが多いので、稽古と並行してお仕事をお任せしました。

これができるのは、制作の大きな特徴の一つです。

そのセクションに少しでも興味のある子は全員おいで!というのは私の個人的なモットー?で、今回は同じことが歌唱班、演奏についても言えました。

仕事の得手不得手に関わらず、「やってみたい」という気持ちを何よりも尊重したく、あわよくばこれをきっかけにそのセクションを続けてほしいなんて思ったり。

それが今年も実現できたことは、私が何よりも嬉しかったことです。

チーフ経験者のベテランから初体験の1年代まで、みんなの力があってこそ乗り越えることができました。

13人のかわいい子どもたち、本当にありがとう。

☺️☺️☺️


そして今回の制作がなんとか回ったのは、たくさんの子どもたちのお陰でもあり、言うまでもなく相方のお陰でもあります。

実は彼にダブルチーフをお願いしたのは私なのですが、その理由の一つは私が歌唱班長と演奏を任され、そちらに大幅に時間が割かれると予想されたこと(実際そうでした)、もう一つは、最後に彼と一緒にやりたかったからです。

彼とは同セクションの同期として4年間共に奮闘してきました。

互いに同じ親に育てられ、幾多の現場でチーフを務め、跡継ぎをたくさん輩出しました。
彼を自らのチーフ現場の補佐として呼んだことも、彼のチーフ現場の補佐として呼ばれたこともあります。

とにかくずっと一緒だったと思います。

私は制作というセクションがすごく好きで、楽しくて、4年間ずっと制作をやってきましたが、時を経て自らが親の立場となっても苦労や失敗は多々あり、最後まで兄弟には頼りっぱなしでした。

今回も自らの力量不足で正直悔いの残る部分があるのですが、彼が制作というセクションに心から誇りを持って、人々の前に立って活躍している様を見て、彼に頼んで良かったと強く感じました。

と、これ以上こんなところで言ってもしょうがないので、続きは飲みにでも行って直接話そうと思います。


以上が私の遺言…ではなく、今年度の本公演に関する制作のお話です。
最後の本公演ということもあり思うことが多く、個人の感情が膨らんでしまいました。

とにかく私は、最後まで制作でいれて良かったです。
あー楽しかった!どうもありがとう!

我々制作を含む、縁の下の力持ちがこの公演にはたくさんいます。
そのことをどうか、忘れないでいただきたいです。

そして、その努力の結晶を、我々が責任を持ってお届けします。

もうしばらくお待ちください。
乞うご期待!

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