質問の仕方で、選手の思考は変化する
こんにちは、守屋です。
質問するのが上手な人間は、相手に気持ちよく答えさせることができる。
そんな風に感じるときがたまにあります。
ある少年団の練習が終わった後、子供に対して親が、
「今日の練習どうだった?」
と質問すれば、
「楽しかった!」
「難しかった!」
「沢山ゴール決めたよ!」
と返ってくるでしょう。ですがある親は、
「今日の練習でコーチが言ったことで印象に残った部分はどこかあった?」
と聞けば子供は何が印象に残ったかを考えるようになります。
「シュート練習でコーチが蹴る瞬間に、ボールを押し出す感覚が大事だって言ってた!」
そんな言葉が返ってくるかも知れません。
上司と部下の関係。部下ができない理由は上司にあり
「なぜ君がこうして呼ばれたかわかるかな?」
「この数字を見て、何が問題かわかるだろ?」
良くある上司が部下に言う質問だったりしますが、そもそも質問の仕方が悪ければ部下に伝わるわけもなく、考える能力が育つわけもありません。
こういうタイプの人間はどんな優秀な人材が部下になっても、上司がその才能を潰してしまう結果となります。
チームスポーツ及び組織で経営者や上司、監督という立場の存在はマネジメントが重要というのは本屋に行けばいくらでも書かれていると思います。
でもそれは大人の話であり、子供の場合は身近な家族の質問力こそ子供の思考に変化をもたらすことができると私は感じます。
言葉を引き出す質問で伸びる思考力
サッカー選手にとってプレーで結果を出すことはもちろん大事なことですが、プレー以外でどんな風に表現し、伝えるかは同じくらい重要なことだと感じます。
久保建英選手が、16歳という年齢でインタビューの際に落ち着いて受け答えしているという印象を持つかも知れませんが、バルセロナの下部組織で学んだのは戦術やテクニックだけではなくプロとしての自覚や教養、知識など必要なスキル全般ではないでしょうか。
バルセロナという歴史あるクラブだからね。と思うかも知れませんが、子供に対して親が質問の仕方を少し変えてあげるだけで答えは変化してくるかも知れません。
「問いかける」というのは相手がいなくても自分自身に気軽にできることです。大人であれば自問自答することで、より洗練された答えが出せるようになるでしょう。
質問するのが上手な人間は、相手に気持ちよく答えさせることができる。
部下や選手、子供の思考に変化がない場合は少しだけ質問の仕方を変えることで返ってくる言葉も変わってくるかも知れません。
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