見出し画像

44歳の酒飲みアーティストが神々の宿る壱岐で海洋ごみから生み出した海龍イキサウルスを海へ戻し浮かべて遊ぶ!?〜前編 vol.2〜

壱岐は日本海に面する離島で大陸から吹き付ける冬の季節風と対馬海流の影響から膨大な量の海洋ごみが浜辺に漂着します。

対馬から通常フェリーで片道→2時間 , 高速フェリー(ジェットフォイル)なら片道→1時間で行ける距離にある壱岐ならきっと中国や韓国から流れ着く海洋ごみが大量に漂着しているに違いない!

作品素材に使える大きな海ごみが、現地で楽々GET出来るはずだ!

巨大な海ごみ造形アート「壱岐の守り神・海龍イキサウルス」を壱岐で生み出したい!

この手で生み出したい!

そんな創作意欲がふつふつと湧いてきました。

私の湧き上がる創作意欲を掻き立てる相反する二つの心情。

それは…

未だ見ぬ海ごみアートの新境地に対する自身の知的好奇心を満たす事で心躍る特別な創作体験がしたいんだ!守りに入らず新たな挑戦をする事で自分の可能性と表現の幅を広げたいんだ!と言う純粋且つ損得勘定のないアーティストとしての素直な自己表現欲求。

そして、もうひとつは…

世間から海ごみ造形アーティストとして注目され認められたいんだ!と言う強い承認欲求。


「壱岐ってどこにあるの? どんな場所?? 何があるの???」

壱岐でのアーティスト・イン・レジデンスの機会を得た私は、事前調査(リサーチ)目的で初めて壱岐へ訪れた際、壱岐の漂着ごみの現状を目の当たりにすると共に壱岐の自然の美しさ・食べ物とお酒の美味しさに深く感動しました。

そこで、本題の「海ごみアートプロジェクトの詳細」へ進む前に少し壱岐について説明したいと思います。


Q:壱岐ってどこにあるの?

A:長崎県壱岐市の離島で福岡県と対馬(長崎県)の間に位置します。

出典:ブログ「47の記憶」より参照

Q:壱岐ってどんな場所??

A:九州北部の玄界灘沖にある壱岐へは、博多港(福岡)から通常フェリーで片道→2時間弱でサクッと行ける利便性の良さから日帰りでも観光を気軽に楽しめる離島です。又、島内に150を越える神社が存在する壱岐は日本最古の歴史書「古事記」の神話にも登場する神々の宿るパワースポットとして神秘的な場所です。

壱岐のパワースポット「干潮時の小島神社」

Q:壱岐って何があるの???

A:恵まれた自然環境から海産物と農産物が豊富に取れる壱岐は「自給自足のできる島」と言われています。そんな壱岐には、美味しい壱岐牛・ウニ・島豆腐・刺身・壱岐焼酎があります。

「壱岐焼酎の原料となる大麦」
「壱岐焼酎」
「壱岐の産地直売所で売られていたバリ(アイゴ)の湯引き」

「絶対、壱岐焼酎に合う肴やん!」

「壱岐産刺身の盛り合わせ」
「味処ペンション ふうりん・焼魚定食(カマスの塩焼き)」
「味処ペンション ふうりん・オコゼの唐揚げ」

「壱岐はとにかく魚が超美味しい!」

「壱岐に行ったら夕飯を食べにふうりんへGO!」

「☆クラフトビール:GOLDEN ALE(一番人気)」

「お洒落なBEERやの〜!」

「壱岐・勝本町にあるクラフトビール〜ISLAND BREWERY〜にて」



「壱岐での海ごみアートプロジェクトの詳細について!?」


さて、それでは本題に入ります。

Q:壱岐でのプロジェクト名及び期日を教えて下さい?

A:ikibase artist in residence 2023/4/1〜5/10
壱岐の海ごみからイキサウルスを生み出し海に浮かべて遊ぼうプロジェクト

Q:プロジェクトでは何を実現したいの?

A:イキサウルスをビーチまで運び海に浮かべる事で鑑賞する以外の遊具としてアートと人が触れ合い共に楽しめる機会。

Q:プロジェクトを実現したい理由は?

A:壱岐の子供達(小学生)と一緒にイキサウルスを共同制作したり海に浮かべて遊ぶ事で童心に帰りたいから。

Q:プロジェクトを誰と共同で実現したいの?

A:ikibase近隣の小学校関係者 , 小学生 , 役所 , ビーチの清掃活動をされている住民。

Q:プロジェクトを実行する場所は?

A:ikibaseアトリエ , 大浜海水浴場

「ikibase アトリエ」
「大浜海水浴場 (長崎県壱岐市)」
「大浜海水浴場 (長崎県壱岐市)」

Q:イキサウルスのドローイング(完成予想図)を見せてもらえますか?

「①海龍イキサウルスのドローイング」
「②海龍イキサウルスのドローイング」
「③海龍イキサウルスのドローイング」



「壱岐への移動から滞在制作スタート前までの旅と暮らしの記録」

最後に壱岐へと渡るフェリー乗場からikibaseでの暮らしを旅の思い出フォトでお届けします。

一人旅をしている感覚でお楽しみください!

それでは早速見ていきましょう!

「唐津フェリーターミナル」

眠い目を擦りながら5:04発の始発電車に乗り博多駅に着いたらその足で博多バスターミナル3Fまで移動し唐津行きの高速バスに乗る。その後、バスに揺られ1時間40分ほど仮眠し大手口(旧辻薬局前)で下車。朝日を浴びながらの健康ウォーキングで45分歩き目的地の唐津フェリーターミナルに到着。

「唐津フェリーターミナル」

唐津→10:20発 壱岐(印通寺)→12:05着
¥2,130の乗船券を買い2Fの乗船口まで移動します。

「唐津から壱岐(印通寺)への乗船券」

2Fへと続く階段途中の壁に貼ってあった唐津の子供達が描いたであろう海の絵を見て何だか心和みました。

「乗船口からの眺望」
「ダイヤモンドいき312便」

壱岐(印通寺)へのフェリーが入港したので列に並び乗船します。

唐津フェリーターミナルを出港してからは船内に取り付けられたTVから流れるNHKの連ドラとテレフォンショッピングを見ながら、うつらうつらしていたら… あっという間に壱岐(印通寺)に着きました。乗船時間は、2時間かからないくらいです。

「印通寺港フェリーターミナル」

「やっと壱岐に着いたぞ!」

5:04の始発電車からの公共交通機関を乗り継ぎ…

やっとこさ12:05に壱岐到着。

乗船券を渡してっと!

壱岐に着き真っ先に目に飛び込んできた情報が、まさかの…

麦焼酎発祥の地 壱岐焼酎で乾杯!

44歳酒飲みアーティストの私の肝臓に突き刺さる文言に思わず…

え〜ぐる〜♪ 肝臓〜♪ 歓喜の〜♪ レバ〜ブロ〜!!

まだ昼やけど…

今からスーパーへ行って食料品の買い出しついでに…

壱岐焼酎1.8ℓと柿ピー買って…

ビーチでひとり酒盛りすっかな!

やめとけ。

「壱岐のikibase」

玄関の引き戸を開け入った瞬間、思わず…

「ただいま!」って言いたくなる。

そんな実家みたいに居心地よくてくつろげる旅人の隠れ家・ikibase

玄関入り口付近に併設された旅人と旅人を繋ぐ…

マッチング場? 憩い場? ゆんたく場?

マッチングBar? 憩いBar? ゆんたくBar?



「めっちゃいい感じの焼酎Barやないかい!」

そう心の中で呟いた瞬間…

「んっ???」

「左と中央→壱岐焼酎から生まれたクラフトジン(IKI KAGURA) , 右→壱岐焼酎」

「中央のお洒落なクラフトジン40度が私にストレートで飲め飲めって…
訴えかけてきよる!」

「しゃ〜ない、誰も見てないし… 」

「ちょっとだけ、試飲させてもらうか!」

やめとけ。

片道7時間の長時間移動に疲れ果てた44歳酒飲みアーティスト。

「ikibaseのシェアハウス(個室)」

しかし、4畳半のこじんまりした和室に足を一歩踏み入れた瞬間…

えも言われぬ脱力感と共に…

実家へ一時帰省した際に感じる居心地の良さに思わず…

「帰ってきたんだ! ただいま〜!」

そう、心の中で呟く自分がいました。

「ikibase周辺の田園風景」

のどかな田園風景を見て乾いた心が潤い、暫し癒されました。

壱岐島案内

「さ〜て、ikibaseの周辺でも散策すっかな〜!」

「でもその前に… シャワールームとアトリエをチェックすっか!」

「ikibase横に併設された男女シャワールーム(左)&アトリエ(右)」

暑くなってくると蚊・蜘蛛・蜂が侵入するので引き戸を開けたらすぐ締めよ!との事。

「ダンゴムシを補食する壱岐のザトウムシ」

「おたく… 何蜂さんでしたっけ?」

「ikibase 男性供用の洗濯機」

「光の射すシャワールームが、なんて神秘的なんだろう!」

供用のシャンプー・リンス・トリートメント・ボディーソープ・洗顔フォーム・洗濯用液体洗剤はご自由に♡

続いて併設されたアトリエに移動します。

「ikibase アトリエ」

冷暖房完備・日当り良好・見晴らしのいい静かで開放的なアトリエです。

これから始まる40日間の長期に及ぶ…

ikibase&アトリエでの滞在制作に心躍ります!

「さて、明るいうちに周辺を散策するとしよう!」

「密集する雑草のスギナ」

「むせ返るぐらいのマイナスイオン出まくりやないかい!」

「壱岐市のゆるキャラ→人面石くん(左上) & 壱岐の伝統工芸品→鬼凧(おんだこ・右上)」

人面石くんに壱岐焼酎で歓迎されたいです!」

い・つ・ま・で・お・ん・ね・ん

ご・が・つ・こ・こ・の・か・ま・で・い・ま・す

暗く長いトンネルを抜け、光が射す方へ…

「ikibase近くの大浜海水浴場(壱岐)」

靴を脱ぎ砂浜に素足を埋めてグラウンディングする事で私は地球と繋がる。

壱岐に着いて早々、砂浜で生活プラごみを発見!
(*弁当の空容器と使用済みプラスチックフォークは、きちんと持ち帰りましょう。)

美しい造形の貝殻に暫し酔いしれる。

「出た!壱岐の漂着ごみだ。」

「ベビーカーの車輪?」

「魚を捕る道具か仕掛け?」

「何やこれ!? 海岸の砂地に自生する大麦かいな?」

ザブ〜ン!



お腹が空いたので今回はここまで。

次回、前編 vol.3では引き続き壱岐での暮らしからの… 対馬からやってきた海ごみ問題に詳しい環境アドバイザーとの対話?についてお届けします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?