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44歳の酒飲みアーティストが神々の宿る壱岐で海洋ごみから生み出した海龍イキサウルスを海へ戻し浮かべて遊ぶ!?〜中編 vol.2〜

大浜海水浴場にて漂着ごみの清掃活動をする傍ら作品素材に使えるお宝をGETした私は、これから始まるアトリエでの未知なる海ごみアートの創作活動にワクワクする気持ちで壱岐焼酎湯割りをちびちび飲みながら… 海龍イキサウルスの構想を練りました。

「壱岐焼酎・猿川(サルコー)の水割りで晩酌」

「いい感じに生み出せるかな〜?」

・・・

海ごみアートと言う未知なる領域へと自らの意思で踏み込んだ挑戦に対する不安が一瞬よぎりました。

・・・

弱気になるな!

もっと自分に自信を持て!

・・・

「まあでも、44歳になった今でも未知なる挑戦にワクワクしている自分がいるのって最高だよね!」

「だって… 自分の知的好奇心を満たすための挑戦って超気持ちいいから!」

「完成したら… 心満たされてイキそう!!」

・・・

「すでに慣れ切り自分の中で確立してしまった手段・手法・世界観で創作活動を続ける事でその道を極めたい!スペシャリストになりたい!もっと深めたい!そんな職人気質な生き方をする令和のアーティストに対しリスペクトはするけど… そういう生き方って幸せなのかな〜?ぶっちゃけ、苦行でしかないんじゃないの? 自分を信じ苦行を続ければ人生って報われるの? そんな高潔な生き方で人生の終焉を迎えたとて果たして… 心の底からアーティストとして、我が生涯に一片の悔いなし!!って死ぬ瞬間に言い放ったラオウの如く… 俺の一度きりのアーティスト人生、超おもしろくて♪ ワクワクが止まらなくて♪ 超刺激的で幸せだったぜ! Yeah!!そう思えるか〜?」

「壱岐のホームセンターで買ったヘソ菓子

「もっと肩の力ぬいて… 気楽にARTで遊ぼうぜ! Yeah!!」

「つまらない拘り・執着・プライドなんて捨てちまえ! Yo Yeah!!」

「自分の創作に限界を感じ行き詰まりを感じたなら、挑戦して…
一度きりの人生をおもしろおかしく豊かにしようぜ! Yeah!!」

「漂着ごみのビーサンを手に持つ海ごみ造形アーティスト (清石浜海水浴場)」

遊び心あるARTの力でもって、幼少期の自分が思い描いた空想の世界を
創造したい!
Yo Yeah!!」

・・・

どれくらい時間が経ったのか。

気付けばすっかり酔いが回り心地よくなっていた私は、ふと我に返り自分に言い聞かせました。

「明日からは童心に帰って海龍イキサウルスを創っていくぞ!」

zzz

・・・



「アーティストにとってのアトリエってどんな場所!?」

アーティストにとってのアトリエ = 創作するだけの場所にあらず?

アトリエとは…

「ikibase アトリエ」

誰にも邪魔されず自分時間に集中できる居心地いい遊び場です!

そこは、もう…

時間に追われながらの日々を忙しなく生きる社会人が活動する俗世間からは、完全シャットアウトされた異空間。

言うなれば…

アーティストと言う浮世離れした変人が、世知辛い俗世間から逃れて羽を休めるための一時的なストレスフリー・シェルター。

そんなアーティストにとっての特別な居場所であるアトリエとセットで
居心地いいシェアハウスの個室を壱岐のikibaseなら…

「レジデンス期間 = 無料で利用可能」だなんて…

ぶっちゃけ夢のようだ!

ちなみにアーティストが個人でアトリエを住居とは別の場所に賃貸で借りて利用しようと思ったら空間の広さや場所にもよりますが、一ヶ月:◯万円はかかるでしょう。

以下、参考までに「アーティストが創作活動するためのアトリエ賃貸」に関する情報を載せておきます。

東京アトリエさがし (東京)
ガレージ付賃貸住宅・プレミアム ガレージハウス (横浜)
H A P S・東山アーティスツ・プレイスメント・サービス (京都)
KAGANHOTEL (☆京都が好きなアーティスト必見!!)
(*40歳以下のアーティストが住みながら作品制作が可能なホテル/京都)
BEPPU PROJECT (別府)

アーティストは少しでもアトリエ利用料を安く抑えようと、シェア・アトリエに所属(入居)する事で… 月毎に支払う利用料を他に所属するアーティスト同士で折半します。

しかし、アーティストと言えど… 狭いアトリエ空間の中で制作場所をシェアするとなれば当然そこには、規律・人間関係での緊張感・性格的な相性の良し悪しがあります。

そうなってくると、いくらアトリエ利用料を安く抑えられたとしても…

我慢しながらストレスを溜めての窮屈な創作活動をする羽目になります。

「アトリエ外のスペースにて午後のコーヒーブレイクを満喫する海ごみ造形アーティスト」

私は過去… とあるシェア・アトリエに所属しての創作活動に励んでいましたが、自身で掲げた目標を達成した事もあり最短1年でアトリエを去りました。

しかし、本心・本音で言うと…

シェア・アトリエ内でのアーティストに対する不信感から強いストレスを感じた結果… 我慢の限界を越えてしまったからです。

「アトリエにて巨大立体造形アートを創作中」
「1年間所属していたシェア・アトリエでのご飯会 」
「☆巨大立体造形アートのメイキング動画☆ (YouTubeチャンネル:SHINGO ART)」

私のすぐ隣のアトリエ・スペースから聞こえてくるアーティストのよく通る話し声や笑い声に対し、神経過敏に反応してしまうHSP気質のせいで気が散ってしまい目の前の創作に集中できなかったり…

又、ある時には… 雑談でアーティストと会話が噛み合わない事から性格的な相性が合わなかったせいで強いストレスを感じてしまう始末。

こればっかりは、仕方ありません。

人間誰しも…

合う合わないの相性は絶対あるから。

・・・

以上の経験より私は、次に創作活動をする時は絶対に…

「個人でアトリエを利用するぞ!」

そう固く心に決めていました。



「海ごみアートプロジェクト① まずはアトリエの掃除から始める!?」

「ikibase artist in residence」


「特別な居場所であるアトリエを自由に使わせてもらえるんだ!」

「自分一人だけの自由空間だから… 誰に気兼ねする必要もないんだ! 」

「よ〜し! 遊ぶぞ!!」

そんな清々しい気持ちでアトリエの引き戸を開けると…

「ikibaseアトリエ周辺の風景」

のどかな田園風景がアトリエの窓の外に広がっていました。

田園と牧草地に囲まれたikibase横のアトリエ空間で、一人静かに佇む心地よさにどっぷり浸かっていると…

ホ〜♪ ホケキョ♪

どこからともなく聞こえてくる耳に心地いい鶯の鳴き声♪ に心洗われ癒されました。

・・・

「そうだ! まずはアトリエの掃除から始めよう!」

「自分の才能を引き出すためのパワースポットを掃除して清めなくちゃ!!」

「アトリエの窓を全開し空気を入れ替える海ごみ造形アーティスト (ikibase)」


そんな衝動に駆られた私は、窓を全開にしてアトリエ内の淀んだ空気を入れ替えました。

生ぬるい春風がアトリエ内を通り抜けていく爽やかな空気の流れを肌で感じながら… 一人黙々と窓拭き作業に集中しました。

「拭き掃除って… 超気持ちいい!」

「アトリエを綺麗に掃除して清めたら… 神棚を祀りたいかも?」

「ギュッと絞ってっと!」

「でもって… 神棚には、壱岐の海水・米・塩・壱岐焼酎・榊(さかき)を備えなきゃね!」

「綺麗に清め終えた風通しのいいアトリエにて一人静かに佇む海ごみ造形アーティスト」

そんなアトリエにて空想を楽しみながらのワクワクが止まらない!

44歳酒飲みアーティスト。

・・・

ちゃんとアトリエの何処かに神棚を祀るんやで?

・・・



「海ごみアートプロジェクト② 漂着ごみのフロートを削り始める!?」

いよいよこれから…

アトリエでの海ごみアートプロジェクトが本格的に始まります!

ikibase近くの大浜海水浴場へ行き拾い集めた漂着ごみの中で作品素材のメインになるのは、俵型の発泡スチロール製フロートです。

このフロートを素材に壱岐のホームセンターで購入した…

・折りたたみノコギリ
・大型刃のカッター
・大型刃のハサミ
・粗目の研磨スポンジ

以上の4点を使いながら壱岐の守り神・海龍イキサウルスをイメージしながらフロートの削り出し作業を進めていきます!

ちなみに、一般的な立体造形の制作工程だと…

完成作品の図案作成からの模型(小サイズの立体造形)を粘土できっちり作った上で、それを見ながら発泡スチロールを削り出していくのが基本です。

そうする理由は…

完成形の立体造形をどの角度から見ても、3次元の立体物として視覚でしっかり捉える事で立体感が正しく把握できるからです!

ですが、私の場合…

「シェア・アトリエ所属時代に作った粘土の完成模型」

粘土で完成形の模型を作る立体造形の制作スタイルが、性に合わなかったため早々に諦め…

自身の造形センス任せの削り出し作業で進めていきます!

それで、真っ先に取り掛かる作業はと言うと…

「発泡スチロール製フロートをノコギリで大胆に削り出していく海ごみ造形アーティスト」

一番の魅せ場でもある海龍イキサウルスが大口を開けた頭部の削り出し作業です。

何となくの感覚だけで大口を開けた凶暴なイキサウルスをイメージしながら手を動かし、黙々と発泡スチロールの塊を削っていきます。

時の経つのを忘れるほど…

ノコギリとカッターで削り出す作業に全集中する…

44歳酒飲みアーティスト。

「超楽しい! イキそう!!」

「それにしても… 発砲スチロールの削りカスが大量に出たな!」

「まあ、仕方ない。」

・・・

そろそろ焼酎が飲みたくなってきたので、今回はここまで。

次回、中編 vol.3では… ikibaseアトリエで始まった発泡スチロール製フロートの削り出し作業の続きを詳しくお届けします。


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