応用情報技術者試験対策:財務会計の基本を押さえる! 第9回:「試験対策に役立つ問題解説」
第9回では、財務会計に関する試験対策の具体例を用いた問題解説を行います。過去問や模擬問題を通じて、これまで学んできた知識をしっかりと確認し、試験本番に向けた準備を万全にしましょう!
試験対策で押さえるべき問題の解き方
試験での財務会計に関する問題は、以下のような形式で出題されることが多いです。ポイントを押さえながら、それぞれの問題を解説していきます。
問題解説1: 貸借対照表の基本問題
問題例:
ある企業の貸借対照表において、総資産が500万円、負債が300万円であるとき、自己資本はいくらか?
解説:
貸借対照表の基本式「資産 = 負債 + 純資産」に基づき、自己資本(純資産)を求めます。
計算式:自己資本 = 総資産 - 負債
解答:500万円 - 300万円 = 200万円
ポイント:このような基本計算は、計算式を暗記しておくことで素早く解けるようになります。
問題解説2: 損益計算書の項目に関する問題
問題例:
ある会社の売上高が1000万円、売上原価が400万円、販売費および一般管理費が200万円の場合、営業利益はいくらか?
解説:
営業利益は、「売上高 - 売上原価 - 販管費」で求めます。
計算式:営業利益 = 売上高 - 売上原価 - 販管費
解答:1000万円 - 400万円 - 200万円 = 400万円
ポイント:損益計算書の構造を理解しておくことで、段階的に利益が計算できるようになります。
問題解説3: 財務比率の計算問題
問題例:
ある会社の流動資産が800万円、流動負債が400万円である場合、流動比率は何%か?
解説:
流動比率は「流動資産 ÷ 流動負債 × 100」で計算します。
計算式:流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
解答:800万円 ÷ 400万円 × 100 = 200%
ポイント:比率の計算は、式を確実に覚えていることが重要です。また、結果が100%以上であるかを確認することで、企業の短期的な健全性も判断できます。
問題解説4: キャッシュフロー計算書の問題
問題例:
営業活動によるキャッシュフローが300万円、投資活動によるキャッシュフローが-200万円、財務活動によるキャッシュフローが100万円の場合、キャッシュフローの総額はいくらか?
解説:
キャッシュフローの総額は、営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュフローの合計で求めます。
計算式:キャッシュフロー総額 = 営業キャッシュフロー + 投資キャッシュフロー + 財務キャッシュフロー
解答:300万円 + (-200万円) + 100万円 = 200万円
ポイント:キャッシュフローのマイナス表示を見落とさないようにし、合計に組み込むことがポイントです。
試験で役立つ勉強法
問題演習を繰り返す: 過去問や模擬問題を解いて、各計算式や比率の意味に慣れましょう。
解答プロセスを整理する: 解答までの手順を段階的に書き出す習慣をつけることで、試験本番でも焦らず解答できます。
時間を意識して練習: 試験時間内に解き切れるように、時間を計って解答する練習をするとよいです。
実務での活用
問題解答のスキルは実務にも役立ちます。財務比率やキャッシュフローを素早く計算できることは、プロジェクトの収益性やリスクの評価に貢献します。財務諸表の数字を正しく理解し、判断材料として生かすことで、より的確な経営判断や提案ができるようになります。
絶好調ポイントで覚える!
基本計算式を確実に覚える: 貸借対照表や損益計算書、財務比率の計算式をしっかり覚えて、試験でも実務でも自信を持って使いこなせるようにしましょう!
次回予告
次回はいよいよ最終回、「まとめと次へのステップ」です。これまでの内容を総まとめし、今後の学習に役立つ情報もお届けします。で最後の投稿もお楽しみに!
このサポートエリアでは、応用情報技術者試験に関する記事やコンテンツ作成へのご支援をいただけます。皆さまからのサポートが、より充実した試験対策情報の提供につながります!応援いただいた分は、さらに役立つ記事の執筆や新しいコンテンツの制作に活用させていただきます。