2021.6.23.wed. 相づちの「もちろん」って言い方とお味噌汁の具がどうつながるのか。
ラジオをきいていると、ときどき、相手の質問というか投げかけに対して、「もちろん」と返す人がいて気になる。「ええ」とか「そうですね」だと会話が流れていて気にならないが、「もちろん」とぴしゃりと言われてしまうと(私には「ぴしゃり」の印象なのだ)、なんだかキビシーなあと。
この「もちろん」というのはどうも「そんなのあたりまえだろ」とちょっとエラソーに言われているみたいでいい気がしないのだ。この人にはうっかり「お味噌汁の具って何が好き?」なんてことはきけないぞと、ちょっと身構えてしまいそうだ。
「もちろん」という言葉じたいには冷たいとか厳しいって含みは感じられない。なんだろうなあと考えてみると、もしかしたら外国語の直訳的な相づちなのではないかと思うのだ。つまり「uh-huh」とか「of course」みたいなやつ。よくわからないけど。同時通訳なんかで政府高官の話とか、相手の言葉を受けて、「もちろん」と、手短に肯定して意見を言う、そんな感じ。
さいわいにも、私の友だちにはそんな話し方をする人はいないので、安心してくだらない話をすることができるのだ。「ねえねえ、お味噌汁のワカメってさ、最後に入れる? それとも煮込んじゃう?」とか。
さっきからお味噌汁にこだわっているようだけれど、ちなみに私は、ワカメは最後に入れて鮮やかな色と食感を好むほうのAタイプ。さらに言えば、私は「お味噌汁」とはあまり言わない。「おみおつけ」のCタイプである。「お汁」という言い方がどうも好きになれない。
昔CMで森光子さんが「おみおつけって御が三つもついてる」って言っていて、あまり考えずに使っていた私は驚いた覚えがある。母の実家では「おつけ」と言っていたが、我が家では「おみおつけ」だった。これまた不思議。
それから、最近は減ったような気もするが、語尾を上げて「?」で話す人。これもなんとなくだが、ちゃらちゃらしたアメリカかぶれのおっさんがはじめた印象がある。もちろん、もーそーだけど。
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