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【これは素晴らしい】黒田製作所物語 ー技術に終わりはないー 著;福島 太郎

久しぶりの読書感想文です。

投稿せずにはいられませんが、すごすぎて正直言葉になっておらず、記事の体をなしていません。はじめに私の表現力の乏しさをお詫びします。

今回は、noteで仲良くさせていただいている福島太郎さんの黒田製作所物語を読みました。こう見えまして(?)アナログ人間ですので、いつも通り神書籍・・・紙書籍で購入させていただきました。

▼アウトライン

物語は実在する中小企業を題材にしたフィクションです。

舞台は福島県郡山市。物語は終戦間近の昭和20年5月、主人公の黒田虎一が満州から郡山市に帰ってきたところからスタート。

終戦後に虎一が溶接機による鋳物・溶接業等を営む黒田商店を立ち上げ、時流や周囲の人たちの助力、そして何より「顧客第一主義」、「頼まれた仕事は一切断らない」という虎一の職人魂と粋の良さにより、著しい発展を遂げていきます。

その後、結婚、恩人との再会、黒田「製作所」への発展、事業承継、震災と復興を経験し、現在では日本一きれいなステンレス専用工場として知られるようになるまでが描かれています。

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▼感想① 筆舌に尽くしがたい

普段は小説系を読まない私。そんな私でも、黒田製作所物語はとても興味深く、すぐに完読しました。

もともと福島さんと考えを同じく、中小企業こそが地域の宝、と考えていたことが根底にあるのかもしれませんが、

実際に読み始めてみると物語はまさに重厚。

戦後間近から現在までの一企業のとてつもない経験がリアルに描かれており、続きが気になってどんどん読み進めたくなっていました。

本当にその描写が表現豊かでリアルで・・・

正直に、感想をと言っても、どんな言葉をもってしても表すことができないような感動をおぼえました。

▼感想② 留学して実感したことと重なった

私は学生時代にアイルランドというヨーロッパの田舎国に留学していました。町並みはそれなりであるものの、物資、施設、インフラ、サービスなど様々な面で日本に劣っているように感じていました。

そこで思ったんです。

離れてわかったけど、日本ってすげぇんだなぁ、と。

日本では、基本モノには困らないし行きたい場所にはすぐに行ける。バスも電車も時間通り来る。水道も電気も止まらないし、病気になってもすぐ受診できる。

また、アイルランドでは日本車をはじめとした日本製品がかなりの信頼を得ていることに驚かされました。加えて、アイルランド人はみんな日本のことをよく知っていました。

そうなると、

先人の努力の上にいまの社会、今の自分があることを忘れちゃいけない

留学の本来の目的は語学でしたが、日本の良さ、先人たちの努力に気づくことができたことが私にとって最も大きな経験になりました。

黒田製作所物語を読んで、その時の感情を今一度思い出させていただきました。いまこうして不便なく平和に暮らせているのは、虎一のように街のため、人のために自分のできる事に尽力した人たちのおかげなんですよね。

黒田製作所物語は、一企業、一職人の人生を描いた作品であることから、そういった虎一と自分の生き方を照らし合わせるというか、これまでの自分の人生を振り返らせてくれるような、そんな力があると思います。

▼感想③ 同業者がこんなスゴイものを書けるのか!

これはタイトルそのままです。

私は福島さんと同業ですが、私にはとてもこの・・・

映画のような豊かな表現はとてもできません。勝手を言って恐縮ですが、私の周りの公務員にもこのような表現力や創造力をもった人材を探すのは、藁の山から一本の針を探すようなものだと思います。

もはや感動すら覚えます。

同時に福島さんと同じ職場だったら楽しいだろうなぁ、と。
福島さんの作品を読むたびにそう思います。

▼感想④ 間違いなく最高傑作

福島さんの書籍をまだすべて読破したわけではありませんが、これほどの作品でありますので、

間違いなく男福島太郎の最高傑作

であることに疑いないです。

▼感想⑤ こちらこそ(*'ω'*)

福島さん

こちらこそ福島さんとnoteで出会うことができ、同じ時代にいられることが光栄であります。

本当に。

切実に。

▼まだまだあるぞ💛

先日、福島さんからクイーズの優勝者賞をいただきましたので、そちらのほうもぜひ感想を書きたいと思います。


今日はこの辺で。

稚拙な感想でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

黒田製作所物語、オススメです!kindle版もあるよ!