見出し画像

【ラ・フォル・ジュルネ東京に参加して、気付いたこと】感動の速さ > 思考の速さ の時、僕は感動する。

 僕がどんなときに感動するかがわかった。

 きっかけは、GW中に行ったラ・フォル・ジュルネ東京2018。ピアニストである赤松林太郎さんのミニコンサートを二つほど聞いた。赤松さんの力強くも、滑らかなピアノの響きに心を奪われた。また、ヴァイオリニストの橋森ゆう希さんとの演奏では、ピアノとバイオリンの息のあった演奏に感動。お二人とも楽しそうに演奏していて、見ているこっちも楽しくなった。

 演奏を聴いて、自分の中で大きく二つの反応があることに気づいた。一つは、音の違いや響き方、演奏者の手や指の動き、参加者の様子など、その場にある何かを分析しようという姿勢というか態度。「楽譜をめくるタイミングってどうやってはかっているんだろう?」とか、「ヴァイオリンってフレットみたいなのないけど、どうやって目的の音程を出しているんだろう?」など、気になることが出てきて、それらについて深く考えようとしている。なので、頭が演奏に集中できていない。

もう一つはそんな反応などする間もなく、一瞬で体じゅうがゾクゾクするというか、鳥肌がたつような状態。問答無用で心が揺り動かされている状態、とでも言おうか。そんな感じで、思考するよりも早く感情が揺さぶられる時、僕は感動している。僕の場合、感動というのは次第に湧き上がってくるのではなく、瞬間的に吹く風 みたいなものなのだ。

 これまで、演奏とか、何かを鑑賞して何も感じていない時、不安に感じていた。せっかく素晴らしい演奏や舞台を見たのに心が動かないなんて、自分の心が干からびているのではないかと。でもそうじゃなかった。そんなとき、僕は分析をしていたんだ。気になることがあって、それについて考察していたんだ。決して、その対象に対して無関心でいるわけでなかったのだ。

なんかすっきりした(^_^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?