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これから【投資】を始めるあなたに伝えたいこと

投資を始める人が最近増えている。最近、私も知人等から投資について色々聞かれる機会が増えたのでこれから投資を始める人に向けて記事を書いた。

そこそこのボリュームになってしまったので、前編としては最近起こった仮想通貨の急落を取り上げたのでこちらの記事を前提として見てもらった方が私の言いたいことは伝わりやすいかもしれない。

https://note.com/shinfx/n/n3675ad2212f3

小学校でも投資の教育が始まるそうだ。「今さらかよ」というツッコミもしたいところだけどそれ以上に、『そもそも誰が教えるのか』という疑問が先に立つ。投資経験のない家庭科の先生が教えるのだろうか。

それでも、義務教育に投資があれば、金融リテラシーが上がり、此度のような被害者も少しは減ると信じたい。

私自身、投資歴がそれほど長いわけではない。投資経験もFXと仮想通貨とGOLDくらいだ。専業歴も1年という新参者。吹けば飛ぶようなトレーダーに過ぎない。

それでも、投資の話になった時、私を頼ってくれる人は意外に多い。それはおそらく、存在として「希少」だからだ。

これを読んでくれているあなたの周りに『トレードで飯食っている人』がどれだけいるか数えてもらったらなんとなくわかると思う。

声をかけてくる人には本当に色んなタイプがいる。レートが上がるか下がるかを聞いてくる人。手法を聞いてくる人。お金を貸してと言ってくる人。FIREをしたいと相談してくる人やトレーダーとしての世間話を聞いてくる人もいて、本当に様々だ。

基本、私は投資に積極的だし、新しい次世代にとって資産運用は必須と思っている。だから、投資を始めるのは良いことだと思うし、私自身ブログで資産運用を勧めるような記事も書いていたりこれからも書くとは思う。

ただ、私の言葉や世間の流行を鵜吞みにせず、改めて今一度考えてほしい。

「安全」、「安定」、「ノーリスク」という言葉が好きな人にとって、人生においてあくまで低リスクを追究するなら、投資は対極の世界にある。それほど、投資の世界は『破滅』に直結している。あなたが想像している以上に危険な世界だ。

私自身、FXを始めた最初のきっかけは人生を賭けるほど好きだったビリヤードの選手活動の遠征費や練習費用などを会社員の月収プラスαで欲しかっただけなのだ。ところが、副業どころか本命のビリヤードすらあっさりやめて、トレード人生に浸っている。

これでよかったのかと言えば、無茶苦茶良かった。なぜなら、病に冒され絶体絶命になってしまった自分を救ってくれて今、快適に生きていられるのもまた投資(FX)のおかげなのだ。FXに出会っていなかったら今どうなっていたかを想像するとゾッとする。トレードの収益がなかったらこの病人がどうやって生きていくのだ。本当に人生、詰んでいたかもしれない。

だからビリヤードに対する未練など微塵もなく、なぜもっと早くこの世界に入らなかったのかという後悔までしている。

過去の自分が今の私を見たら「一体何がどうなった?」と驚く事だろう。

付き合う人、住む世界、常識そのものがガラリと変わった。これら全て、全く想定していなかった事だ。

相場の世界は、たかが一人の人間の人生などひとひねりで変えるだけの力を孕んでいる。

投資に関わると言うことは良くも悪くも人生を大きく変える可能性が限りなく高いということだ。

私の場合、良かったといえるのはたまたまの結果論である。死ぬほど努力した結果、利益という恩恵を得れるレベルまで達したから言える事であって。

もしかしたらめちゃくちゃ後悔していた人生になっていたかもしれない。
むしろほとんどの人間にとって大損するこの世界は、人の資産を食い尽くすことに容赦がない。人が一生懸命貯めたお金を合法的に吸い上げるシステムとすら思える。

FXをやってよかったと思える私ですら、経験したことのない地獄や苦しみをたくさん味わったし、現在進行形で味わっているし、これからの未来もさらなる地獄が待っている。その地獄や苦しみは今までの人生では味わったこともない異質のものだ。

勉強はやり続けなければならないし、手法を作っては検証。そしてその行為が徒労に終わる事など日常茶飯事。相場なんて上がるか下がるかの二択のはずなのにと思った時にはあったはずの含み益が早くも含み損になっている。自分のスキルで稼ぐというのは本当に苦しい。

基本的に、雇われて働く方が安全だからこそ、みんなその道を選ぶのだ。給料が安くても、地獄の苦しみを味わなくていい。この保証は大きい。

2018年、安倍内閣時代に副業が世間的に認められるような発端があって、色んな副業が生まれた。

書店には、副業ビジネスの書籍などがずらりと並び、副業ブームが訪れた中で、FXもその分野の一端として取り扱われるようになったが、「寝ているだけで毎日5万」「誰でも勝てる副業FX」などという書籍がたくさん出てきた。

正直、これは詐欺レベルに罪深いと思う。そしてそれにひっかかる情弱もまた無知という罪なのだ。

内容が嘘とか薄っぺらいとかそういう話ではない。私も色んな副業を経験してきたが、投資は他の副業とは異質なのだ。

私が当初、FXで会社員の給料プラスαって考えたのも情弱だったのだろう。だからそもそも副業でFXなんて釣り合ってなかった。

そもそものエネルギーが違いすぎる。

月数万の収入が欲しければそれに見合う選択肢があるはずなのだ。

月数万の副業の選択肢にFXを使うという事は喧嘩に軍隊を使うようなもの。

私は会社員時代、毎日必死に働いて月の収入の手取りは多くても30万を超えたことがない。

ところがFXトレーダーにもなると損益が1日で数十万、大きい時は数百万、数千万の日だってある。

バグるよな。

バグるさ。

バグるとも。

おかしくなって当然。

FXに出会って6年。

私が6年間で相場に溶かした(損切りした)お金の総額はゆうに億を超える。もちろん最初からそんなお金持っていない。最初に投入した資金200万は儚くも藻屑と消えた。

勉強して増やしては溶かし、増やしては溶かしの繰り返しで億以上を損切りした。6年とあるが、退場していてやっていない期間も長い。

実質のキャリアは3年くらいのものかもしれない。

お金が無くなったから海外FXの少額運用になった。

それでも溶かして無一文になったからデモトレでひたすら練習した。

なけなしの1万円を2万円にする。その練習の繰り返し。

10万円を100万円に何度も増やし、あるいは溶かしてきた。

数えきれないゼロカットの後に残ったのは『経験』と『自信』。

それが今となってはトータルプラス(総利益が総損失以上)だから、成り立っているだけの話。

そしてこの先、何の保証もないことを身をもって自覚している。

それでもトレーダーは己の力で模索し、臨機応変に環境の変化に対応し、生きていくしかない。

先が見えない真っ暗な道に光が差し込むまでの時間は本当に耐えがたい。

その忍耐がまた自分を強くしてくれる。

そう信じて戦ってきた。

希望はある。

力もどんどんついてゆく。

トレードで稼げるというのは無限の可能性だ。

まさに一生モノのスキル。

今までの人生で稼いできた総額以上をたった1晩で稼ぐ日もあった。

そのあっけなさに、今まで必死だった人生がバカバカしくもなった。

だが不安はつきない。

今後どうなるかわからないのもまた相場なのだ。

トレーダーというのはその葛藤の繰り返し。

考えてみてほしい。

あなたは今、生活にそれほど困っていない。

その状態で、5000万の借金を背負うか、5000万の利益を得るかの大勝負。そんな勝負する必要ある?

いやいや、そんな大げさな、と思うかもしれない。

「ちょっとやるだけだよ。5000万とか賭けるわけないやん」

もはやこの言葉もこの業界ではフラグにしか聞こえない。

人間は自制がきかなくなるし、沼にもハマる。

最近の事例で言えば、4630万という数字に聞き覚えはあるだろう。

「オンラインカジノはギャンブルだから」とか、「彼は勝手にお金使ってる時点でもう普通じゃないよ」とか関係ない。僕らと同じ人間が起こしている事なのだ。彼だってわざと溶かすつもりでやってない。出所の問題でフォーカスされているがやっていることは何も珍しいことではない。

どんな冷静沈着な人間だったとしても土壇場でおかしくなるのはおかしいどころか人間として自然なのだ。

教習所で習ったはずにも関わらず、不注意で交通事故を起こした事はないだろうか。教習所で習った整備確認をあなたは毎朝、車に乗る前に行っていますか?

なんとかなる。いつも何とかなっている。

その油断が、今も昔もあなたの命取りだ。

投資の世界に入って、「こんなはずじゃなかった。」と思わなかった人間はいない。成功した人も破滅した人もみな、それぞれの地獄をすべからく経験している。

必ず地獄はやって来る。

その時あなたは耐えれるだろうか。

投資をするなと言っているのではない。

むしろ投資文化を広める事は相場で生計を立てている者の【使命】かもしれないと思っている。

発信者は正しい知識を広めるべきだし、新しい時代の生き方の先駆者(モデル)ともいえる。

でもそれと同じくらい、投資の危険性から周りの人を救う事もまた相場に携わる者の【使命】なのだ。

こんな毒を喰らうのは自分だけでいい。

みんながみんな、地獄を見る必要なんてどこにもないのだ。

自分に関わってくれる人や、周りの大事な人くらいはせめて守ってあげたい。

だから、投資の世界に入ってみようという方は本当に気を付けてほしい。

自分が経験してきて、指標として投資に向いていない人を列挙する。

●余裕資金のない人

●「絶対に人生を変えたい」ほどの強い気持ちがない人

●自制がきかない人

●勉強が苦手な人

これらに当てはまるほど、さらなる地獄が待っていると断言できる。

4000文字近くと少し喋りすぎたから今日はここまで。

最後にもう一度敢えて聞きます。

それでも【投資】は今のあなたに必要ですか?

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