変革期の経営リーダーに必要なことについて

成長志向のMBA 2021~変革の視座を得る~ 2日目 衰退に向かう組織をいかに変革するか:変革期の経営リーダーは何をするべきか
小城 武彦先生 20210603@zoomを受講しましたので感じたことも含めてシェアします。

まずは自分が会社の経営幹部だとしたらどのような中期経営計画を立てるかというワークから始まりました。

何か明確な答えがあるわけではありませんが、実際に経営が破綻した例をケーススタディとして分析していきました。
ケーススタディを進める中で、企業が衰退するメカニズムというものを抽出していきました。

日本に置ける経営破綻の理由には
・環境変化への感度の低下
・戦略的・論理的な対応策が立案困難
・事業改革の躊躇
という問題が共通していることが多く平時では問題にはならないことかもしれないですが変化の激しい時代においては、
意思決定ということができなくなり事業変化への適応が不全になりかねません。和を以て貴しとなすという日本文化が裏目に出ているのかもしれません。これは経営幹部だけの問題ではなく、
「働く人一人ひとりの問題であると認識する」必要があります。

翻って優良組織というものを見てみると、
人間関係は大切にしているのですが、
・事実をベースとした論理的な議論を尊重する規範の存在
・人事部局の統制に基づく公正な登用プロセス
がある組織が多いです。

事実をベースとした論理的な議論とは、
各事業特有の議論よりも経営理論、フレームワーク、ロジックの比率が大きく、経営と執行の分離が行われた上で議論が行われているということです。
これは具体的に言うと
業務執行者としての自分と
全体を俯瞰して見ることにより中長期的な計画を立てる自分
の二面性を自分の中に持つ必要があると考えました。
いわゆるミクロの視点とマクロの視点と言い換えることができるかもしれません。講義の中では帽子をかぶり分けると表現されていました。

今回のンメインテーマである変革期のリーダーができることについても考えていきました。
変革に必要なのは、
・強烈な反省論
・反転ロジック(改革シナリオ)
・具体的アクション
があります。

その中でも強烈な反省論をおろそかにすると、改革が失敗に終わる可能性があります。
ですので経営者だけではなく一人ひとりの従業員も、会社の業績に一役買っているという認識を持つ必要があります。
これはどういうことかというと、
会社の業績が悪化している場合には、一人ひとりの従業員が業績の悪化に一役買っているという認識を持ってこれまでの自分が「何を」「どう」間違っていたのかをしっかりと考える必要があります。
つまりは全てを他人事にせずに自分事にして仕事をしていく必要があるということです。

リーダーシップ論についても学ぶ必要があります。よいリーダーの条件とは、
・喜んでついていく人たち(フォロワー)がいる
・フォロワーが受動的ではなく、能動的・自覚的に喜んでついていくことを選択している
ということがあります。

リーダーシップとマネジメントの違いについても認識する必要があり
マネジメントが過剰になると、いやいや働くような人が多くなります。
マネジメントとリーダーシップは車の両輪のようなもので、
両方がバランスよくある必要がありますが、日本の衰退している企業はマネジメントが過剰になってリーダーシップが不足していることが多いです。
もちろん企業組織を動かしていくためにはマネジメントは不可欠なのですが、リーダーシップが不足していると変革は起こせません。

リーダーシップとは2軸で切ることができ、
・組織の目的・課題を達成・解決するためにとる行動
・人間としての部下の思いやりや集団としてのまとまりを維持するためにとる行動
があります。
優れたリーダーはこの2つ、つまり成果志向性(pwerformance)と人間関係志向性(maintenance)をうまく使い分けることが必要になります。

まとめるとこれからの経営リーダーは
マネジメントは必須で最低限必要になり、リーダーシップも学んでいくことが重要になります。

リーダーシップを身に着けるには、まず自分自身を引っ張っていく必要があり、それができてから人を引っ張っていくことになります。
自分を引っ張っていくには、自分が本当に何を求めているのか自分の内なる声を聞いて、自分を見つめなおす必要があります。

やらなければいけないから本当に何をやりたいのかを考えるために
常に考え続ける必要がありそうです。

私がこの講義を通して、これからのリーダーにとって必要だと感じとったことは、
自分の中に覚悟を持って常に考え続け、学び続け、人を引っ張っていくことが重要になるということです。

少し超人的な気もしますが、少しでもそのような人に近づけるように、
まずは、何か問題が起きたときに自分の何がどうまずかったのか、
逆にどういう行動をとっていれば問題を回避できたのかから考えていくことにします。

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