デザイン思考の講義を受けました

変革に必要なデザイン思考
平井 康之先生 20210616@zoomを受講しました。
 この講座は統一テーマとして変革への視座を得るというものがあります。
その中から今回は「変革に必要なデザイン思考」という内容で講義が進んでいきました。

 まずはデザイン思考とは何かという説明から入りました。この講義の中では、デザイン思考は人々のニーズ、変革のための技術、ビジネスを統合するものであるという前提で話が進んでいきました。特に今回は、「デザイン思考とはみんなでクリエイティブに考えていくこと」だと定義されていました。これは、デザインはデザイナーに任せるという考え方は捨てること。自分にはクリエイティブなことはできないという考え方を捨てる事が必要です。

 デザイン思考をするにはクリエイティブコンフィデンス(創造的自信)を持つことが大事です。クリエイティブコンフィデンスを持つためには、クリエイティブな思考は誰にでもできること。クリエイティブなことが苦手な人はクリエイティブなことをうまく使えていないだけで、クリエイティブとは身の回りの気づきを見つけるか見つけないかの違いだということを理解しておく必要があります。

 デザイン思考ではニーズを探して具体的に課題解決をデザインすること、素早くプロトタイプを作って、高速に回していくことが大事だと強調されていましたが、ものづくりをやっている人は普段から行っていることだと思われます。

 デザイン思考において使用される言葉として、「インクルージブデザイン」これまで除外されてきたユーザー層を包含し、かつビジネスとして役立つデザインを目指す考え方のことです。「コ・デザイン」誰かのために作るのではなくて、誰かとともに作るという考え方のことです。「アスピレーション」熱い思いを伝えるデザインのことです。というものがあるということを教わりました。

 今回の講義を受講して、全体的に感じたのはモノづくりをやっている人たちは普段から実践していることが多いのではないかということです。特に何か課題を探して、ラピッドプロトタイピングを行うことは、自分たちが普段の仕事の中で実践していることを言葉を変えて説明してもらっている感じでした。デザイン思考、つまりユーザーともに考え価値をデザインしていくことが重要だということは理解できたのですが、なぜそれが大事なのか、どうやってデザイン思考自体を社会実装していくのかという視点が足りないように感じました。

 個人的な意見にはなりますが、目先の見た目を変えただけでは、価値の変革ということは起きていないと感じます。ユニバーサルデザインが重要だということはわかるのですが、そこからどういう風に価値観の変革をデザインするのか。そもそもそこに価値観の変革が必要なのかということについて考える必要があると思います
 思いがあること、自ら手を動かすことはある意味当たり前だと思いますので、それを社会実装する上で、デザイン思考でどう効率的に行うのかが知りたいと感じました。

 まとめです。デザイン思考のキモは価値を共創することにあるのかもしれません。価値の共創を実践していくための方法論として、ラピッドプロトタイピングやアジャイル型開発があるのでしょう。
 一人で考えるよりもみんなでトライアンドエラーを繰り返したほうがよいものができるという考え方には共感できますので、思いついたことはすぐにプロトタイプしてみるということが重要になると考えられます。

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