変革への視座とは?アート思考とは

成長志向のMBA 2021~変革の視座を得る~ 1日目 アート思考
末永 幸歩先生、高田 仁先生 20210526@zoomを受講しましたので備忘もかねてまとめます。

<概要>
「なんの制約も与えられずに好きなように絵を描く」という一見謎のワークから入りました。
その後にジャクソンポロックのNo.1という絵を見てどういう風に感じたか、ポロックが成し遂げたことは何かをディスカッションしました。
このディスカッションの結論は、
「アートの常識を疑い、自分のものの見方を生み出した」のではないかということになりました。
ここで、最初の一見謎のワークには、
「自分の中に絵を描くときはイメージを描く必要があるという常識にとらわれていることに気づく」という意味があることが分かりました。

末永先生はアートとは、自分の興味をもとに、自分のものの見方で世界をとらえ自分なりの探求をし続けることと定義しており、
「アートの本質とは自分に向き合うことだ」
とおっしゃられていました。
これをビジネスに置き換えて考えると、
「外部から与えられる仕事であっても、そこで自分が感じる違和感に目を向け、常識を疑うことが大切」
だということです。
日々の生活の中では興味の種を持って過ごすこと。
興味の種というのは好きなことだけではなく、違和感に目を向け常識を疑うこと、違和感のセンサーを鋭くすることが大切だということです。
日々の生活の中に取り入れられることとしては、
自分が違和感を持ったことに眼を向けて深掘りしていくことが重要になります。ここで違和感とは自分が感じるもやもやとしたものでもよく、この違和感と向き合うことで自我と向き合うこと、自分らしさとは何かと考えることにつながります。

違和感を感じる力を鋭くするために行えるトレーニングとして、
違和感を感じたことを自分の言葉として書き出してみることがあります。
言語化して書きだしてみることは、自分が潜在的に考えていることを表に出す力があります。この書き出してみたことを1日の終わりに眺めてみることから始めてみるのもいいかもしれません。
現代アートを鑑賞することや、小さい子供の視点を観察してみることも、思考の深堀りをしていく良いトレーニングになります。

<考察>
末永先生の著書「13歳からのアート思考」で述べられている
「自分だけのものの見方で世界を見つめ」
「自分なりの答えを生み出し」
「それによって新たなというを生み出す」
という思考プロセスについて身に着けていくためには、
それを考える方法から自分で考えていく必要がありそうです。
何か一つの正しい答えがあるわけではないので、問い続けて深掘りしていくことが大切だと考えられます。
・常識を疑うということは、常識の根を見てみるということ
・なぜそれを常識だと感じたのかを考えてみること
・違和感を感じたことは素通りせずにどんどん深掘りしていくこと
が必要だと考えられます。

アート思考は自分なりの視点を持つということでもあるので、周囲との軋轢も生んでしまいます。
そのような人たちが、なぜそのような考え方をするのかということも考えることができます。
ですので、若い人よりもマネジメント層(シニア層)が学ぶことにより、変革への視座を持つことができるようになるのではないかと考えられます。

<感想>
自分の生活の中では違和感を大切にして、自分の中の常識や偏見にとらわれずにモノを考えることができるようになればいいなと思います。
そのためにできることとして、一日に一つは違和感をスルーせずになぜと考える癖をつけるようにしたいです。

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