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結果に執着しないということ

コーチングを学び始め、セッションの練習を始めた頃、「今日のセッションは上手くできたかな」と振り返ることがありました。技術習得中ですから、上手くできたのかどうかを振り返ることは当たり前なのですけど、そもそも上手くできるってなんなのか?


結果にばかり視点がいく

私がまだコーチングを学び始める前、今のマイコーチを紹介してくれた恩人のような人に「結果にばかり視点がいく」と指摘されたことがあります

それは、とある出来事に関して私がすごく落ち込んで後悔している状況だった時です。その人からの指摘は、私が、自分の行動や在り方がどこから(何から)きてるのかという点に視点を向けずに、その行動の結果にばかり視点が行くパターンがある、というものでした

過去の出来事でも、未来の出来事でも、結果は結果でしかなく、その行動の理由やプロセスや在り方も大切なのだと今となっては理解できるのですが、その当時は正確に理解できていなかったかもしれません

結果ってわかりやすいし、反省しやすいんですよね。あーすればよかった、こーすればよかったって

でも、学びは、その行動の理由や在り方から来ることの方があると思います

今、ここにあり続ける

今回、この話題で書き始めたのには理由がありました。コーチングセッションをしてると、心のどこかで、良いセッションにしようという意図が少しだけ自分に現れてしまうことがあることに、メンターコーチからの指摘で気がついたからです

よく考えると、他にも、同じようなことが言えますよね。一般的には結果を意識しすぎて「力みすぎて」という理由で捉えられているかもしれませんが、スポーツでも試験でもなんでも。上手くいくかどうかを考えすぎたり、合格や優勝を意識すると落ちるとか負けるとか

それらに共通する事って、「今、ここにあり続ける」という前に書いた記事につながるものだと思います。良い結果を残そうと思って結果に意識が入った途端に、「今、ここ」ではないところに意識が向いてしまう。それによって、「今、ここ」で起こっている大切な何かを見逃してしまうことも起こり、気をつけないと独りよがりな行為になっていってしまう

冒頭に書いた「上手くいくって何なのか」ですね。上手くやろうと思うと上手くいかない。そんなジレンマがあると思います

練習フェーズと実践フェーズで、明らかに集中のレベルと意識の方向を変えていかないといけない。そのためには、実践がとても大切であるし、練習は実践の代わりになり得ないということを、最近、再認識しています

結果に執着しない

この記事を書こうと思って、参考までに「結果に執着しない」と検索してみたら、意外にも仏教やヨガの思想として紹介している人もいらっしゃいました。それも含むいくつかは、執着は「今、ここ」に対する集中力を削ぐといったような形で表現されているものでした

「結果にコミットする」って言葉ってありましたね。ふと思い出しました。でも私は、個々の行動では、結果に執着せず、今、ここで起こっている出来事に集中しよう、そんなふうに考えています。よし、集中力を高めるトレーニングをしよう。まずは瞑想でもしましょうかね

(実際、セッション前に気持ちがざわざわしている時は、短時間瞑想することもあります)


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