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ネコクインテット【毎週ショートショートnote】

とあるどこかの南の島。

そこは気候は穏やかで気温は年中暖かく暮らしやすい島だった。

その島には野良のネコが集まり島民と一緒に暮らしている。

島民は漁業で生計を立てていて、余った魚をネコに与えていた。

だが、いまやネコの数は島民よりも増えていた。

漁業従事者の減少、島民の高齢化、エサの問題や世話の問題が顕在化してきた。

以前よりも費用や手間がかかるようになってきたのだ。

島民がどうしようか話し合っていたところ、外からなんとも不思議な歌声が聞こえてきた。

ニャンニャンニャニャーン、ニャ、ニャ、ニャ

ネコが5匹集まって歌を歌っている。

島民たちはそれを見て思わず吹き出して笑っていた。

「こりゃ、いい!」

一人の島民がその光景をスマホで撮影していた。

その動画を『ネコクインテット』としてSNSにアップしたところ、バズりにバズってその島は一大観光地になった。

それがきっかけで島の人口も増え、ネコの数も増えた。

ネコクインテットは今も島で歌っている。


(410字)



たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※暖かい地域には猫島というものがあるらしくそれを参考にいたしました。。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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