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クリスマス・シーズンに生まれたあの子へ

※前blog 2019.12.21 Saturday の記事です

いろいろ絵本を読んでいると、
あーこれあの子の好みだろうな、とか。
あーこれ今のあの人にぴったりだな、とか。
思いつくことが結構あるわけです。
もうなんか、頼まれてもいないのに勝手に選書してて。

贈りたくなるくらいなので、どれも良い本だと思うんです。
贈りたいと思うに至る思いがあるわけです。
そんな徒然をここに残していこうと思います。

先週ね、学生時代の先輩のところに赤ちゃんが生まれたんです。
先輩は男性ね。だからその奥さんが出産されたんですけど。
上に二人お子さんがいらっしゃって、8年ぶりの赤ちゃん!
ド年末の出産になるので「今年は新年会は行けませーん!」
なんてメールでおめでたを知ったという経緯で。

で、突如思い出されたのがこの本。


表紙からは全く想像できませんが、
これ、クリスマスの絵本です。
そして、主人公は男の人ひとり。
奥さんは、入院中で家にいません。
そう、彼は赤ちゃんが生まれるのを待っているのです。

部屋にひとりでいた男性のところに、
突如として恐竜が現れるという、とても現実とは思えない展開。
でも彼は、驚きつつもその状況を受け入れ、
マンションの前で座り込んで動かない恐竜を世話してやることにしました。

世間の騒ぎも落ち着き、街にクリスマスがやってくると、
彼は恐竜がそこを動かなかった理由を知ることになります。
そしてその後、恐竜は、彼を生まれた赤ちゃんの元へ運んでくれるのです。
それはとてもとても素敵な、クリスマスの奇跡。

「きみが うまれたときの はなしをしようか」

こんな言葉から始まるこの絵本。
非現実的な設定だけど、不思議と自然に話に入り込める。
そしてこの父親と恐竜を通して、深い愛情が伝わってきます。

クリスマス・シーズンに生まれた子に、こんなにぴったりの絵本ってあるでしょうか!?
大きくなってからお父さん・お母さんに読んでもらったら、
きっと嬉しいんじゃないかなー。

クリスマスプレゼントにも、誕生日プレゼントにもできる一冊。
(もちろんクリスマス生まれじゃなくても!)
生まれた赤ちゃんが少し大きくなった時、一緒にこれを読んで、お子さんが生まれた時の話をしてくれたら良いなあ。
もし、絵本を読んだお子さんが自分から聞いてくれたら、それも嬉しいよね。

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