見出し画像

比べなくてもいいんだよ

季節は秋になり肌寒さを感じるようになってきましたね。

私たち小規模保育園の2歳児クラスの子ども達は転園に向けて動き出す時期になってきました。

当園では先日から2歳児クラスのお母さん達と担当保育士が個別面談を行い卒園後の事や、子どもの成長、園での様子、家庭での様子、心配事などお話しする機会がありました。

担当保育士も保護者の皆さんも、普段よりじっくりお話する事でお互いの想いが共有できたのではないかなと思います。ご協力有難うございました。

お母さん達の子どもに対する愛情や、子どもとの接し方など沢山聞けてとても勉強になりました。

子育て真っ最中のお母さんたちの意見はとっても大切にしていくべきだなと思います。

また、保育園では見えないご家庭の状況や子育ての悩みを担当保育士が理解する事で、1人ひとりに寄り添って保育を考えていけるでしょう。

保育園の意見を押し付けるのではなく、お母さん達の考えや想いに寄り添って一緒に子育てをしてくのが役割だと改めて実感しました。

画像1


さて、リアルに子育て中のお母さん達は様々な不安や悩みを抱えながらも、毎日一生懸命に取り組んでいる。また、これから子育てに臨むお母さんも沢山いるかと思います。

子どもが大切であるが故に、悩んだり辛くなってくる事ばかりですよね。

「うちの子は大丈夫かな?」

「順調に発達しているかな?」

「いいお母さんになれているだろうか?」

一生懸命なお母さん達程悩みは尽きないものです。

子育ては長期戦!焦らずじっくり子どもと向きあって、子ども達が成長していく為に少しだけ心に留めておきたい事を考えて行きたいと思います。



1.比べなくても大丈夫。社会性や秩序は自然と養われる。



「うちの子だけ出来ない」
「何度教えてもダメ」
「周りに迷惑を掛けていないかな?」

子どもの成長や発達のスピードは千差万別です。
なので、「みんな出来てるのにうちの子だけできない」と悲観しなくても大丈夫です。

画像6

生活習慣(食事・支度・排泄など)や秩序(協調・理解力・理性など)は年齢を重ねるごとに自然と身についていきます。成長のスピードには個人差があり、早く身につく子もいればゆっくり身につく子もいます。お友達と比べて出来ないからと心配になる気持ちはとてもわかりますが、比べなくても大丈夫。日々の生活の中で子どもなりに考えて失敗を繰り返し出来るようになっていきます。

大切にして欲しい事は、教えて(大人に言われて)出来るようになるよりも、自分でやってみて出来るようになったという成功体験を積ませてあげる事です。言われた事をきちんと出来るのはとても素晴らしい事だと思いますが、特にこの時期(0~3歳)は心身が伸びていく重要な時期です。「自分で出来た」という成功体験が子どものセルフイメージや自己肯定感に繋がり、後の成長に大きく関わってきます。失敗しても、皆より遅くても、上手く出来なくて癇癪を起しても大丈夫。いつか必ず出来るようになる。時間が掛かっても子どもが主体的に行動していく基盤を築いて行きましょう。

焦らなくても生活習慣や秩序は必ず身についていきます。
例えば、トイレ。おむつが中々取れないと焦る気持ち凄く分かります。ですが、大人になってもトイレが出来ない人は居ませんよね。いつかは出来るようになります。乳幼児期に周りと比べて焦って教えなきゃ!気を張らなくても[あなたは出来るよ]とじっくり付き合う姿勢で良いと思います。

周りとの協調や理性なども同様に身についていきます。就学前から徐々に集団での生活に移っていき、その中で学んでいきます。小学校や中学校での義務教育の中で必ずと言っていいほど、教えられ身につけていきます。

乳幼児期は敏感期に差し掛かり、その子の持つ感性や個性を伸ばしていける限られた時期でもあります。子どもの自我や想いを通してあげる事も必要。一般的に比べて出来ないからダメではなく、その子のペースで出来れば大丈夫。自分のペースで自分で考えて出来るようになった経験が子どもを成長させてくれます。

我が子が出来る事も、出来ない事も認めてあげて成長を見守っていく姿勢で良いと思います。


2.周りと一緒を求めなくても良い。


画像3

乳幼児期は、遊びや生活を通してその子にしかない特徴や才能など良いところをとことん伸ばしてあげる時。沢山の事が出来なくても、何か一つでも没頭できるものがあったり、好きな事を一つでも満足するまでやったという経験の積み重ねが大切だと思います。周りと比べてしまい沢山の事を子どもに求めても、キャパオーバーになってしまいますよね。それに、こうあって欲しいと求める事が増えると、親も子も出来ない事ばかりに目が行ってしまい、その子の持っている力や良い部分が見え無くなってしまします。
周りと少し違っていても、それはその子の才能かも知れないし、むしろその子にしかないプラスの事だったりします。出来ない事に目を向けるよりも、出来る事や得意な事などに目を向けてあげましょう。これからは多様性の時代です。世間や教育機関がこう言っているからと正解を決めつけず、その子だけの正解を見つけてあげる方が良い。
お父さんやお母さん、その子に関わる先生など身近な存在が1人ひとりを受け入れてあげる事で、成長や発達に繋がっていきます。

子どもだけでなく、一緒に子育てをする家族も、相手にこうして欲しいと求めるよりも、認めあうのが大切。より良い子育ての環境を作っていく為に、お互いに求め過ぎず、それぞれの想いや考えを受け入れたうえで助け合っていくべきだと思います。

子育ては一人でしなくても、助け合って進めていきましょう。

私たち保育園の役割は、様々な家庭や子ども達を受け入れ寄り添っていくことだと思います。それぞれのご家族により良い子育てをしてもらうために、職員1人ひとりがお母さん達の手助けをしていけたらと思いいますので、頼って下さいね。


3.心配事もシェアできる。繋がりを持って。


画像4

色々と書きましたが、大小問わず悩みの無い子育ては無いと思います。
「子ども一番に想う」気持ちはみんな同じ。心配事は一人で抱えずシェアしていきましょう。共感してくれる人がいるというのはとても大切です。家族・友人・先生達など繋がりがあることで、やわらかい気持ちで育児を続けていけると思います。特に、子育てを経験しているお母さん達は共感できる事が沢山あります。保育園の先生達も、子育てを終えた人、子育て真っ最中の人ばかりです。ぜひお話ししてみて下さいね。


4.まとめ

画像5

子どもを取り巻く現状はどんどん変化していきます。

一番に想っていて欲しい事は「比べない」こと。

そして我が子が周りよりも出来ない事があっても大丈夫。

どんな子もいつか出来るようになり、身についていく。

乳幼児期という限られた時間で、その子にしかない個性や感性・才能を見つけて認めてあげる。

出来ない事を無理に求めず、じっくりと見守っていきましょう。

分かっていても心配事は出てきます。

共感してくれる、寄り添ってくれる繋がりを大切にシェアしていきましょう。




記事を読んでいただき有難うございました。

いいなと思ったらスキ・フォローお願いします(^^♪





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?