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覚えておきたい子どもの褒め方

子どもは素直で、いつだって褒められたいと思うのが自然な事ですね。

褒めてもらえて嬉しいから色んな事にチャレンジしていく子どもの姿を見て微笑ましく感じる方も多いと思います。

「褒める」という事は、子どもを前向きにさせる大切な事ですが、同時に気を付けておきたい部分もあります。


1.なんでもかんでも褒めてはダメ

幼いころから褒められて当たり前の環境にいると、

「何かしたら褒めて」

「自分の事だけ認めて欲しい」

という気持ちを持ち、褒めてもらえないと行動しない。少し気分が乗らないと拗ねてしまう。そんな言動が目立つようになります。

何かするたびに「凄いね」「偉いね」と言ってもらえる。嬉しい事に聞こえますが、裏を返せば褒められないとやりたくない、褒めてもらう事が目的になってしまうということです。

褒めてもらわないと欲求を満たせない ✖

小さい頃は何をやっても褒めてもらえたけど、成長して色々な事が出来るようになったら褒めてもらう回数が減った。大人からすると当たり前の事に感じますが、常に褒めてもらえる環境で育っていくと、褒めてもらえなくなったと不安になり、褒めてもらえない自分はダメなんだ。もっともっと頑張って褒められないといけない。そんな風に捉えてしまう子も沢山います。

その連鎖を続けていくと

・自己肯定感が低く満たされない
・常に他人と比べてしまう
・自分の存在意義を自分自身で見出せない

という様にその子にとってマイナスな影響を与えてしまう可能性もあります。

そうならない為にも気を付けていきたいですね。



2.受け止める・認める

子どもは気持ちをストレートに表現します。嬉しかったこと・楽しかったこと・嫌だった事を思いのままに話してくれます。

そんな気持ちをまずは受け止めてあげるのが重要です。子どもの気持ちに共感し受け止めてあげると安心感と自信に繋がります。

どんな時でも否定をしたり、冷たい態度で反応したりしないようにしましょう。否定をされ受け入れてもらえなかった子は、中々自分の気持ちを上手に表現することが出来ません。それは「自分の事を絶対に分かってもらいたい」「強く言わないと分かってもらえない」という気持ちが強くなり自己主張がエスカレートしてしまう為です。

褒める時も叱る時も、まずは受け入れてあげることから始まります。


3.対等な言葉

褒めるというのは、自分より目上の人からされる特別なこと。「凄いね・偉いね」等の言葉で表現されます。

先程の「認める」というのは対等である事が望ましいとされています。

「よかったね」「よく出来たね」「頑張ったね」という言葉で認めてあげる事が子どもの満足感を高め、自分は大切な存在なんだという自信と自己肯定感をもたらします。幼いころから認めてあげる言葉を沢山投げかけてあげると自分の存在価値を自分で認めることが出来るようになっていきます。

自分自身を認める事が出来るようになると、おのずと自分以外の人を認める事が出来るようになります。そうする事で良い人間関係を築いていける様になります。


4.比較しない

他者と比較して褒めるのは絶対ダメ。

・お友達より出来たから凄いね
・お兄ちゃんは出来なかったけど、あなたは出来るなんて凄いね

他の子と比べて出来るから、他の子よりも・・・など、他者と比較して持ち上げる様な褒め方は要注意。

そうすることで、子どもの中で比較意識が強くなり、他人に対しての妬みやひがみ・敵対心を生んでしまうからです。その子にとって大切なのは周りと比べてどうのではなく、昨日までの自分と比べてどう成長したかが重要な事です。必要以上に他人を意識してしまう原因になります。

なので、子どもを褒める時は他人と比べず本人の成長をしっかりと見て褒めてあげましょう。その子の成長していく過程を評価することが大切です。



感受性や表現が豊かな子どもだからこそ、褒め方や接し方でその子が受ける影響は偉大なものになります。子どもが自立し大人になった時にどんな大人になっていくのか。

褒め方一つでも、自立し明るい未来を歩んでいく為の糧となります。ありのままの自分を常に認めてもらえる環境と、一生懸命頑張って成長したときに思いっきり褒めてもらう。

その繰り返しを何回も続けていきましょう。


記事を読んでいただきありがとうございました(^^♪

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