3強対決に待った？隙がありそうな有力馬に挟まる穴馬をピックアップする天皇賞秋展望
この記事は、競馬評論サークル芯力のスペース2024.10.26 21:00~からの文字起こしです。
第170回天皇賞秋
こひ:
ドウデュース、リバティアイランドの両横綱に、改めて上り馬となったレーベンスティール。脇を固めるG1馬も4頭と、さすが秋の天皇賞という豪華メンバーが揃いました。確たる先行馬が不在の中、ペースと並びが勝敗を分けるのではないか、そんな印象のレースです。
改めてどの馬が前に行くかを考えても、逃げる競馬が選択できそうなのが、ホウオウビスケッツか、ノースブリッジか、シルトホルンかという印象です。そのシルトホルンが7枠13番とかなり頑張らないと行き切れない枠になり、残る二頭は同じ奥村武厩舎で鞍上は岩田親子。これはペースが上がる絵が全く描けない構図かなと思います。奥村岩田トレインが引っ張る東京2000m、番手まで固めてノープレッシャーの逃げとなるとペースを上げる理由もなく、スローペースで馬群が固まった中での瞬発力争いになる可能性が非常に高いのではないでしょうか。
恵まれるポジションなのは最内を引いたベラジオオペラ。何もしなくてもインの三番手にハマれそうです。一方難しいのは人気の三頭ですね。ドウデュースは瞬発力勝負ではダービーの実績はあるものの、近年はコーナーの機動力に強みがあり、さらに馬群を縫って脚を使うのはあまり得意ではなく、真ん中の7番枠で馬群が凝縮するとかなり難しい競馬になりそうです。リバティアイランドは7枠12番とロスが大きそうな外目の枠に、シルトホルンが行ってしまうと、左に坂井瑠星、右にルメールと、ガチガチに固められてもおかしくない並びに見え、踏み遅れたり、一つポジションが遅れてもおかしくない、鞍上川田ジョッキーも非常に気を遣う競馬になると思います。同じく外枠となってその1つ外、8枠14番のレーベンスティールも楽ではありません。とはいえ、外ではあるので自分から動ける点、こういった展開で道中ポジションを上げる勇気と技術があるルメールジョッキーであれば、それでもやっぱり競馬はルメールしてしまう可能性はあります。有力三頭では、レーベンスティールを一番上に取りたいです。
こうなってくると穴馬をどこからピックするか。やはり東京の瞬発力勝負で一定の結果を残している、去年のダービーであったり、天皇賞（秋）であったりで一定の脚を使えていた馬たちではないでしょうか。冒頭で名前を上げたベラジオオペラはもちろん大チャンス到来ですし、体調が戻っていればのタスティエーラ、腹を括って大外一気ならのソールオリエンス、前で粘る充実期ホウオウビスケッツ、クリスチャンなら何かがないかのダノンベルーガ等。あとは、個人的に一番魅力的に映るのはジャスティンパレスですね。この馬はどうしてもフェノーメノ的な適性をずっと感じていて、東京と京都の瞬発力勝負であれば確実にパフォーマンスを上げるタイプと見ています。新コンビ坂井瑠星ジョッキーがうまく導くことができれば、馬券圏内に突っ込んでくれるのではと期待しています。
蒼山サグ:
ゆたさんはいかがでしょうか？
くらみゆた:
レーベンスティールはオールカマーからの転戦ということで、あまり強く買いたくはないのですが、「競馬はルメール」と言わざるを得ないタイミングですので消しづらいですね。ただドウデュース、リバティアイランド、レーベンスティールが勝つ可能性はありつつ、ワンツースリーというのは可能性が低い気もしており、そうなると1頭穴馬を選びたくなります。枠順から見ると気になるのはマテンロウスカイですね。内枠で横山典弘騎手。何かあるのではないでしょうか？逃げの手に出た場合は他馬が翻弄される可能性も考えておきたいと思います。
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