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サンデーの勝利数を超えたディープに捧ぐ重賞勝利は必然の舞台だった!?ソンシュネ抑えた3歳馬の評価も(第9回サウジアラビアRC・第74回毎日王冠・第58回京都大賞典回顧)

この記事は、競馬評論サークル芯力のレース速攻回顧スペース2023.10.09からの文字起こしです。


第9回サウジアラビアロイヤルカップ

蒼山サグ(以下、蒼):サウジアラビアロイヤルカップの方をこちらのこひさんからまずはお願いできますでしょうか?

こひ(以下、こ):はい、今回のサウジアラビアロイヤルカップで将来を見据えてのレース、そういったところの駆け引きというのが非常に出ていたレースだったかなと思います。1,2,3番人気でしたボンドガールシュトラウスゴンバデカーブースというところが、結果は人気の方とは逆に3番人気、1番人気、2番人気という形にはなりました。この人気馬のシュトラウスボンドガールがスタートで出遅れをしたというのがこのレースで一番大きなポイントだったかなと思います。

シュトラウスはデビュー戦でもちょっと行きたがるようなそういった素振りを見せていたところもありましたので、今回はそういった出遅れも含めて内枠でどういうレースができるか、そういった課題の解消に向けてルメール騎手が舵を切ったかなというような印象です。ボンドガールの方もダイワメジャーの産駒でもありますし、どちらかというと前に行って受ける競馬が多いんですが、この出遅れもあってあえてしっかりと後ろで脚をためる競馬をやってみた、これも川田騎手が将来を見せてそういう選択の方をしたんじゃないかなというような印象でした。一方、ゴンバデカーブースの方は出自体が悪かったわけではないんですが後方の待機をしてずっとうちの最後方でのんびり待機というような形で進んでいました。序盤のラップがスタート12秒2からその後11秒1、11秒6というような形で結構速かったというところもありまして、人気馬がそれぞれに後ろに控える形で割と戦前のイメージの想定とは違った隊列になっていたかなと思います。直線では逃げてましたレーヴジーニアルが懸命に粘っていく中で、内の方から上がってきたシュトラウスそしてその外からのボンドガールという形で並んで襲いかかってきましたが、そこからゴンバデカーブースの方が外から末脚を繰り出しまして一気に突き抜けるというような結果になりました。

勝ったゴンバデカーブース、これはブリックスアンドモルタル産駒でまだキャラ付けのところはわからないんですが、こういった序盤結構流れたマイルでありながら、33秒5の脚とかなりの上がり時計を出していったというところを見ますと、母父ディープインパクトっぽさっていうものを感じます。なのでブリックスアンドモルタルについても一つの配合のパターンみたいなものをなんとなくみんなが思い描く、そういう勝利だったんじゃないのかなと思います。

2着のボンドガールについては、ただの先行馬にするのも簡単ではあるんですが、川田騎手がある程度将来を見据えて乗った上で、牝馬としては結構大事な賞金をしっかり650万円積めたというところを考えると、内容としましては勝てはしなかったものの悪くはないレースだったんではないかなというふうに思います。当然アルテミスステークスとか今後別路線から出てくる馬もいるかと思いますが、このまま本番阪神ジュヴェナイルフィリーズに直行しても、ある程度人気するに値するようなレースだったんではないかと思います。

3着のシュトラウス。これは道中内の方でかなり首を高く上げて引っ張ってるような仕草もありまして、なかなか乗ってる方も大変だなというような道中でもあったんですが、それでもボンドガールとクビ差、ゴンバデカーブースは2馬身ではあるんですが、そこに残せるあたりはやはりこの馬の能力というのは非常に感じさせられたなと思いつつ、なかなか騎手の方は毎度毎度難しくなっていくんだろうなと。いつまでルメール騎手がしっかり乗ってコントロールできるのかなというようなところはちょっと思いました。一定の高い能力というのは見せたかなと思いますが、ちょっと今後に向けた課題というところと、今日の経験だけで課題が解消するわけではないなというようなところは感じたところです。とはいえ全体としては今年もレベルが高いサウジアラビアロイヤルカップだったなと見ていいんじゃないのかなという感想です。はい一旦以上になります。

蒼:はいありがとうございました。ではゆたさんの方から見たサウジアラビアロイヤルカップいかがでしたでしょうか。

くらみゆた(以下、ゆ):はい、ボンドガールシュトラウスが私の個人サイトのPOGで指名していて、こひさんもPOGの1部の方で指名していたはずなのですが。

こ:はい、全く同じですね(笑)。

ゆ:POGでこの時期に重賞に2頭出てきて、まああっさりと他の馬に1着を取られるという、あるあるなんですけれども前評判が高かったので、ちょっと残念な気持ちになりました(苦笑)。というところとやっぱりシュトラウスですね。やっぱりこの後、気性がどんどん良くなるかというと、こういうタイプは使えば使うほど難しくなっていくというのはこひさんの話もありましたが、ここで賞金を詰めなかったというのはちょっともったいないというか難しくなっちゃう可能性もあるなと思っていて。武井厩舎、ハーツコンチェルトは菊花賞に出せそうというところなんですけれども、今後のローテーション、賞金面まで考えてシュトラウスを出してくれたのかどうかというところはちょっと気になるところかなとは思いました。この3着という結果は後に響かなきゃいいなと思います。

一方でボンドガール。こちらは、こひさんのおっしゃった通り、負けたとはいえ賞金を積んでこの後暮れのG1に向かえるというところ。また若いうちにどういう形なら勝ってどういう形だと負けてしまうかというところが見えるというのは悪いことではないと思いますので、3戦目以降まだ期待してもいいんじゃないかなと思いました。あとは勝ち馬。ブリックスアンドモルタル走るんだなというか本当に重賞をあっさりここで勝ち取ったというのはすごく印象いいです。母父ディープの牝馬を集めやすくなってくると思いますので、まあストームキャットがディープに合わないわけがないという感じがしますけれども、来年以降一口でもPOGでも人気が出てくるんだなとじゃないかなと思いました。以上になります。

第74回毎日王冠

蒼:日曜日の毎日王冠ですが、ここからではゆたさんの方からの回顧とさせていただきます。よろしくお願いします。

ゆ:はい、よろしくお願いします。毎日王冠、例年通り絶好の馬場状態というところ。サウジアラビアロイヤルカップもそうなんですけれども、府中は事前に発表されていたクッション値が9.9と、例年より少し高め、堅めの数字でした。ですので全体的にもうちょっと速い時計が出る馬場になってもおかしくないなというふうに思っていたんですけれども、意外と平均的な時計の馬場状態でサウジアラビアロイヤルカップ毎日王冠も行われたのかなと。毎日王冠自体は春のマイル王ソングラインシュネルマイスターが古馬になってからの勝利、リベンジを挑むという形だったんですけれども、終わってみれば3歳馬のエルトンバローズが勝利という形になっています。勝ったこと自体は評価しなきゃいけないかなと思いつつも、ちょっと自分からレースを動かすような馬がいなかったということもあって、ラップ的にはメンバーの割にはレースは緩かったのかなと思ったところです。

レース全体を振り返りますと、逃げたウインカーネリアンが想定通りハナを主張して抜け出すんですけれども。そこから刻んだラップが12秒5-11秒5-12秒0というペースでしたので、これはスローペースと見ていいと思います。ウインカーネリアンは安田記念にも出走していたんですけれども、その時が12秒0、10秒8、11秒4。距離が200m、もちろん伸びてはいるんですけれども、随分緩めた逃げになったかなという印象でした。3コーナーでこれだけ緩かったので先行勢が詰めての直線での勝負という形になりましたが、直線の逃げ馬の後ろからエルトンバローズが抜け出して、一方ソングラインシュネルマイスターは進路を探すのに苦戦してしまって、最後格好はつけたものを2着3着までというところで、ラジオNIKKEI杯からの連勝をエルトンバローズが決めたという結果になっています。

勝ったエルトンバローズ西村敦也騎手が本当にしてやったりという競馬だったと思います。スローペースに加えて全体的に各馬が脚を余すというか使い切れなかったようなところがありましたし、直線は特に有力馬の進路が開かない状況でした。結果的に内ラチ沿いで脚を溜めてスムーズな競馬をするというのは、こういう強い相手がいる時の金星としてはよくある形だったんですけれども、本当に上手かったなと。エルトンバローズはラジオNIKKEI杯でも差し損ねているレーベンスティールを抑えての勝利というところがありましたので、ディープブリランテのイメージらしい機動力が魅力だと思います。ラップを見ますとちょっと緩かったなという印象はあるんですけれども、福島と東京連勝という形でしたので能力はやっぱり確かだと思いますし、ディープブリランテもあまり牡馬で大きいところ狙える産駒はいないと思いますので期待したいなと思います。鞍上も成長力に期待したいという話がありましたので人気が落ちたら、こういう機動力ある馬というのは狙っていきたいなというふうに思いました。

蒼:他にディープブリランテ産駒の代表産駒というとセダブリランテスなんですけど、こちらも母父はブライアンズタイムなんですけね。実に実現が難しいニックスというか、今さらこのニックスを(実現する繁殖牝馬を)探すのは難しいとは思うんですが(苦笑)。

ゆ:昔はステゴに母父マックがニックスだとなった時は、そこら中の繁殖引退したマックイーン牝馬を探しまくったという話があったとかなかったとかみたいな話がありましたけど、ディープブリランテのためにそれはできないでしょうからね(苦笑)。

蒼:今から探してどうこうという話ではないんですが、ちょっと面白いなと思ったので差し込ませていただきました。

ゆ:ありがとうございます。2着のソングラインですね。この馬は道中は前に馬を置かない形で走ってまして、去年は1400mを使っている馬とは思えないほど落ち着いた走りだったと思います。この辺はやっぱり牝馬を柔らかく走らせる戸崎騎手の良さが出ていたのかなという風には思ったんですけれども、やっぱり直線に入ってからのコース取りですね。外から川田騎手のデュガが締めはじめていたんですけれども、そのままの流れで直線に入っていって。内にもちろんシュネルマイスターがいたというのはわかるものの、残り400mの手前で1回エエヤンが内に入ってスペースが空いたんですけれどもそこでは勝負できず。その結果もうがっちり川田将雅騎手に締められてしまって、結局追い出したのが残り300mぐらいからとなって、差し届かずの2着という形になっています。上がり3ハロンが33秒5止まり、最後も止まってはいないと思いますので、やっぱりちょっとこれ踏み損ねたなと言わざるを得ないレースぶりだったかなと思います。春のマイル2戦はこの場でも回顧させていただいたんですけど、本当に展開というかコース取りという面ではどんどんどんどん前が空くような競馬だったというところがあって、鞍上の悪いところは出なかったんですけど、今回は折り合ったというところは良いところなんですけど直線はやっぱりちょっと悪いところが出たなという印象はありました。この後のブリーダーズカップマイルが本命ですので、そう考えると今日のレース、馬にとっては別に悪い結果ではなかったと思うんですけれども、やっぱり一番人気で馬券を買って見に来ているファンにとっては、ちょっと納得がいかない結果になってしまったのかなと思います。

3着のシュネルマイスターですね。ここで勝ちたいというのは伝わる本当に1枠を生かした競馬。ソングラインも徹底マークするような走りというところだったんですけれども。ソングラインがシュッと抜けてくれれば勝つ可能性はもっと上がったと思うんですけど、手間取ってしまったので最後大外を選択しての3着という形になりました。ソングラインに勝つというところはできなかったんですけれども、レース前の陣営はそこまで強気ではなかった印象がありましたので、それでこれだけの脚を見せたというところは、次走マイルチャンピオンシップに向けては十分手応えが得られる走りだったのかなと思います。この辺は後で(出資者の)サグ先生に補足いただければと思いますが、いいレースだったと思います。あと4着以下はかなり接戦だったんですけれども、今回このレースの割にはペースも遅くてですね。ハマった馬が上位に来たという感じなので、馬券的には4着以下あまり着順を気にせず次走を狙っていってもいいのかなというふうに思いました。以上になります。

蒼:ではとりあえずこひさんにお願いしましょうか。補足などございましたら。

こ:そうですね、2点ほど触れたいと思います。1点目が7着だったジャスティンカフェですね。なんか久しぶりに横山典弘騎手が出遅れて、そのまま後方から進めて外からのんびりエンジンかけるというのが見られたなと、そんな思いで見ていましたが3番人気なんですよね。やっぱ(人気でこの競馬をできるのは)凄いなと思います。あとは先ほどゆたさんさんからも「デュガがしっかりとソングラインを締めていた」というお話がありましたが、デュガに乗りに来たのか、お子さんのジョッキーベイビーズを見に来たのかと言われていた川田騎手。やはりこういう11番人気の馬に乗っても自分のやるべきことはちゃんとやるんだなというような、そういう姿勢が見えたのはさすがだなというふうに思って見ていました。はい以上です。ありがとうございました。

蒼:そうですね、私からはシュネルマイスターについて一応何か少し何か喋れと言われているので(苦笑)。今回負けたことに関してはソングラインに勝ちたいという思いがちょっと展開的にはちょっと裏目というか、スペースにハマってしまったところがあると思います。もしシンプルに大外に出してたら、もう少し着順が上がった可能性はあるかもしれないんですけど、陣営としてもソングラインなんとかせねばというみんな共通認識で挑んでたので、ああいうことになってしまうのも仕方ないかなと個人的には思っております。ああいう負け方が多いシュネルマイスターなんですが、要するにいつも言ってますが最高速度は速いけど、加速は全然速くないので一回踏み遅れるとかなり厳しい馬だということだと思います。そういう意味で言うと坂を利用できる京都競馬場のマイルチャンピオンシップはいい結果が出てもおかしくないと思うので期待しております。以上です。

第58回京都大賞典

蒼:今日行われました京都大賞典の回顧の方に移っていきたいと思います。こちらもゆたさんからお願いします。

ゆ:よろしくお願いします。はい、京都競馬場も改修明け、春から秋に替わって2回目の競馬というところで、JRAの馬場発表では「絶好の馬場状態」というコメントがついてすごくいい状態だったようです。良馬場だった土日なんですけれどもこちらも府中と一緒でそこまで高速馬場ではないという印象でした。この夏は芝の張り替えは全く行っていないらしいので、もう丸2年芝が根付いてそのままの状態というところに、バージトレンやシャタリングをしているという状態だったので、一言で言えばかなりフカフカしている状態だったと思います。クッション値自体は9.2という値だったんですけれども、今年の春のレースでも見られた通りかなり衝撃を吸収するようなちょっと柔らかめのイメージすらする馬場だったのかなと思いますので、今日は雨が降っている馬場だったんですけれども走りにくいということは一切なく、やっぱり平坦フラットでのスタミナが問われるものの加速力が問われるレースだったのかなというふうに思います。その中でディープインパクト産駒のプラダリアが勝ったというのはなかなかロジカルな勝利だったんじゃないかなという全体の感想です。

レースの方なんですけれども、アイドルホース、アフリカンゴールドは注文通りのハナというところで人気者としてしっかりした走りを見せました。外からアイアンバローズが2番手と前はスムーズに決まったんですけれども、内ラチ沿いは結構激しい奪い合いという形になりました。特にディープボンドはちょっと行き脚がつかなかったかなぐらいだったんですけれども、それを外からボッケリーニプラダリアにもう締められてしまって、ちょっと立ち上がるような形でポジションが悪くなってしまいました。その後も馬群が結構ギュッと詰まった結果、期せずしてディープボンド包囲網みたいな形の前半戦になってしまったので、ちょっとディープボンドにとっては難しい競馬になったかなという印象があります。

1,2コーナーはゆったり入ったんですけれども、向正面からはアフリカンゴールド緩めると自分の競馬にならないですのでしっかりとラップを刻んで1000mから1600mが12秒0、11秒9、12秒3と後続が結構動きにくい展開には持ち込んだかなと思います。こうなるとやっぱり先行の内枠勢内ラチ沿いを取っているのは展開の恩恵を受ける形になりますし、一方でディープボンドを外に出して追っつけながら追いかけるんですけれども、なかなかやっぱり距離を詰めることができないと。その中でアフリカンゴールドがきれいにコーナーを回って抜け出しにかかるも、内で脚を溜めていたプラダリアボッケリーニ追いかけての叩き合い、結果プラダリアが勝利となりました。ディープボンドは外からよく追いかけてきたんですけれども3着までという競馬になりました。

勝ったプラダリア、これは終始池添謙一騎手の積極的な競馬が勝利を引き寄せたなと思います。スタートから4コーナー、それから直線までずっと内ラチ沿いを走っていてロスのない競馬でしたし、直線入り口でも容赦なくボッケリーニを締めにいくというところで池添騎手らしさがよく出ていたと思います。ボッケリーニ浜中騎手も内からぶつかりながら進路を確保して、パトロールビデオを見ると本当に肉弾戦って感じだったんですけれども、血統的にディープインパクトの庭である舞台というところもあって本当に最後の最後までしっかり伸びての勝利だったと思います。今回は相手には恵まれたかなというか、そこまで強いメンバーが集まっている印象はないんですけれども、やっぱりディープインパクト産駒は重賞で1つ勝って勢いがつくと怖い存在でありますので、この後どこ使うかわからないんですけれども例えばジャパンカップと扱ってきたとしても人気薄になるようだったら3着に絡めても面白いんじゃないかなというふうには思いました。

2着のボッケリーニも勝ち馬のすぐ後ろのポジションで同様にしっかり内ラチ沿いを取っている競馬でした。ただ池添騎手の攻めの騎乗に前半戦は一歩封じられたというような形になったと思います。ただ、スプリンターズステークスでは日和った競馬を見せた浜中騎手ですけど、今日はこの直線入り口でちょっと進路空いた瞬間にガツンとぶつけに行って、直線ポジションを取りに行って、やれることはやり切ったのかなと思います。ただ鞍上曰く抜け出してからソラを使っちゃう感じで、その結果差し替えされてしまったという形になったようです。一番よかったのは、一回勝ちそうな馬に抜け出させてから、後ろから強襲という形がベストだったと思うんですけど、今日の展開でそれを待っていたら、本当にスプリンターズステークスの二の舞だったと思いますので、前に行って勝負したというのは、よかったレースだったという感じはします。G2ですけど。ちょっとこの勝ち味に遅いところはありますけど、時計のかかる部分だったらまだまだ出番がある馬だと思います。

最後にディープボンドですね。こちらも人気の馬ですけど、今回の舞台設定が非常に整っていて、本当に勝ちに近いところだったと思うんですけど、前半のポジションからの展開で、後手に回っての3着という形になりました。鞍上のコメントを見ると、今回は溜めてどれくらいできるか見たかったというコメントもありましたので、後ろから差す形になったのはある程度狙っていたというか想定内なところもあったと思います。ただやっぱり3コーナーから4コーナーを追って追ってという形でもなかなか前が詰まってないですし、年齢的なズブさも今後出てくるのかなと思います。それこそ、本当に先ほどからお話もありましたけど、京都の坂で加速がつくようなところであれば面白いと思うんですけど、秋のG1でそういう展開になるようなレースもないと思います。来年の天皇賞という意味で面白いかもしれないですけど。陣営は手応えを感じているようですけど、ここを勝たなくてどこを勝つんだろうというところはちょっと思いました。以上です。

蒼:はい、ありがとうございました。では、こひさんの方から、補足等ございますでしょうか。

こ:はい、まず、私が個人的に馬券で購入していたのは ヴェラアズールですね。この馬について、少し触れたいと思います。この馬、レースの最後の直線を大外に行っているのを見ると、少し疑問に感じたところでした。2番枠を引いたにも関わらず、なぜ内側を選ばなかったのかと。しかし、ゲートを出てから1コーナーに入るまでの間、ずっと首が高いような走りをしていて、そのような点が、内側を選ばなかった理由かなと。去年のジャパンカップ以降は結果が出ていないのですが、今回は少し特殊なコースを通ったにも関わらず、最後はしっかりと伸びていました。今後外国人騎手などの荒業をした際には、この馬を頭の片隅に留めておきたいと思います。さらに、もう1点が馬というより騎手、マイネルウィルトスに乗っていたミルコデムーロ騎手です。4コーナーでは内側にいましたが、直線では大外に切り出していきました。その後、馬に挟まれたところから外側に切り込んで、5万円の制裁を受けました。内から外に、そして再び外から内へと移動した、独特の進路がパトロールビデオを見ても興味深かったです。その点について注目しておいていただければと思います。以上です。

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