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医療だから解決できる「ファンタジックな謎」

紺野天龍『幽世かくりよの薬剤師』(装画:こより)が、2022年3月28日に刊行となりました。

本作は現役薬剤師でもある著者の紺野さんが、漢方医療の知識とミステリ、そしてファンタジーを融合させて生み出した物語です。

薬剤師として働く主人公・空洞淵霧瑚うちぶち きりこは、ある日突然「幽世かくりよ」という別世界に迷い込んでしまいます。

そこは妖怪や幽霊といった「怪異」が存在する点で、現実とは明確に異なる世界でした。

さらに、その幽世では人間が「吸血鬼化する」という病が流行していることがわかってきます。

吸血鬼、と聞くと、いかにもファンタジックな、非現実的な言葉に聞こえるかと思いますが、主人公の空洞淵は、その症状に対し「漢方」という医療知識によって立ち向かっていきます。

吸血鬼と漢方。怪異と医療。

一見すると相反する2つが、物語としてどのように繋がるのか、そして、「吸血鬼化事件」の真相は何なのか。

医療とファンタジーが織りなす魅力的な「謎」を、ぜひ堪能していただきたです!


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