【本】デフレ脱却戦記3 就職氷河期世代 の声を聴け!(金子洋一)
金子洋一さんの「デフレ脱却戦記3 就職氷河期世代 の声を聴け!」
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僕が最も尊敬する政治家、金子洋一さんの最新刊です。
冒頭に「就職氷河期・ロスジェネ世代は、政府・与党が作り出してしまった世代。その救済は公の責任で行わなければならない。
私も彼らの声に耳を傾け、少しでもお役に立てるように働きたい。」
と、あります。
これが全てです。
あえて付言するならば、「政府・与党」の政治家という経済素人を、学者やメディアからのプロパガンダ使って「操縦」するテクノクラートの責任ではないでしょうか。
例せば、マクロ経済に詳しくないのに、一家言あるかのように振る舞う、財務大臣兼副総理など、官僚にならった経を読む、残念な政治家の責任=赤子(政治家)の手をひねるなど容易いテクノクラートのセイ
だと、僕は感じます。
これに言及せず、
「財務省という役所は緊縮で当たり前、それをどうにかするのが政治家」
という言説にふれるたび、おこちゃまか官僚応援団かと思います。
本書の内容に戻りましょう。
ロスジェネ世代が生まれた原因をマクロ経済政策の失政に求め、責任は政官にあるのだから、ロスジェネ対策も政官が責任を持ってすべし、というのが本書の主張です。
予想が外れるエコノミスト(増税しないと国債金利急騰、リフレ政策するとインフレにはならないがハイパーインフレなど)は、言論の自由(というか風説の流布)を謳歌しています。
金子洋一さんは、マクロ経済学に基づく知見と、データなどに基づく実証的分析で、経済政策提言をしてくださっています。
安倍政権は、金融緩和で雇用環境を改善しましたが、二度の消費増税という過ちをおかしました。
これを指摘したうえで、(MMTなどの実証されていない極端な考えによらず)政策提言出来る貴重な政治家こそ、金子洋一さん、です。
安倍晋三総理が、マクロ経済政策において、金子洋一さんを参考にしている、ということは、国会議事録でも明らかです。
今こそ、力のある政治家を国政に送り出すときです。
長島議員も、残念な緊縮派から、金子洋一さんのレクにより、リフレ派に転向したと宣言しておられます。
白眉は、安全保障に関する記述です。
「経済最優先」と口で言いながら、(できるか不確かな)憲法改正に邁進する安倍晋三氏にこそ、読んでいただきたいです。
憲法改正をゴールにするのは、MMTの正しさを第一義にするだけで国民の経済厚生改善を忘れた輩と同じレベルです。
経済学をベースにし、官僚に操縦されない確かな政治家が、今こそ求められます。
財務省という緊縮策を推進し、国民よりも天下りを優先する団体が、金子洋一さんのところにはレクしにこないそうです。
なぜなら、財政危機などウソを言っても、経済学の知見で見破られてしまうからです。
力ある政治家、金子洋一さんの声に多くの方が耳を傾ける令和時代であってほしいものです。
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