見出し画像

【ChatGPT】軍事利用で精度低下?OpenAIと米国政府の連携とLLMの未来

セール中

〜9月7日 13:00


ChatGPTは次のフェーズへ移行した

最近、OpenAIと米国商務省の国家標準技術研究所(NIST)に属する米国AI安全研究所との間で、LLM (大規模言語モデル) の安全利用に関するニュースが話題となりました。米国人工知能安全研究所が、AnthropicやOpenAIとAI安全性の研究、テスト、評価に関する協力協定を締結したのです。これは、LLMが国家レベルで重要視され、その安全性確保が喫緊の課題となっていることを示しています。

私は、ChatGPTやGPTモデルのようなLLMが、次のフェーズへと移行したと考えています。それは、軍事技術となったということです。LLMは、その高度な言語処理能力によって、軍事作戦の様々な局面で活用できる可能性を秘めています。

そして、LLMが軍事技術として利用されるようになれば、我々一般ユーザーや他国は、今後、最高精度のChatGPTやGPTモデルを使うことができなくなる可能性があります。これは、過去のGPS (全地球測位システム) の例からも容易に想像できます。

GPSから考えるChatGPTと選択利用性 (SA)

かつて、GPSの精度は、軍事利用を優先するために意図的に制限されていました。これは「選択利用性 (Selective Availability, SA)」と呼ばれる政策で、一般ユーザーが利用できるGPSの精度を意図的に低下させることで、軍事的な優位性を確保することを目的としていました。

SAは2000年に解除されました。しかし、アメリカ政府は有事の際にGPSを制限する能力を持っています。そのため、日本は独自の全地球測位システム「みちびき」を導入しました。みちびきは、GPSを補完し、特に日本やアジア・オセアニア地域での高精度な測位の提供を可能にしています。

LLMにおいても同様のことが起こる可能性は否定できません。高度なLLM技術は軍事機密として扱われ、一般向けには精度を落としたバージョンが提供されるかもしれません。

※この続きや日々更新される記事の全文は、個別購入以外にnoteにて月額550円の『メンバーシップ』への加入でも読むことができます。

第1章:LLMの軍事利用 - その可能性と具体例

ここから先は

2,297字 / 3画像
この記事のみ
セール中
¥300
¥ 250

8月30日 14:30 〜 9月7日 13:00

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?