EXスコアやらない、一発自信なし。 そんな僕がNS杯に出た話(後編)
前編では予選の話を書きました。
後編は予選以降の話を書きますが、あんまり書けることがない予定でしたが長くなってしまいました
レギュレーション公開前
Lv.17で入門とされる楽曲のExスコアでMAX-10未満を、
・スタンダードスタートで
・できれば1クレ以上連続でやらずに
・ハイスピを変えずに
・色んな出荷台でやる
という練習をしていました。
結果的に(難易度表改訂前の)17.0は全て一桁を出せたので、基礎精度力自体はついたのかなと思います。
また、各チームごとに自選曲候補にアタリをつけたりしていました。
だいぶ外してます。
具体的には
しーけーファンクラブだからしーけーさんの曲はなんか入るだろう
→The star in Eclipse
(XCDが入ると思っていました)
しろん選手が全一かつ自信を持ってそうなHEAVEN KNOWS
(かいなる杯自選)
バタリン選手の得意なIKAROS DYNAMITEと消失
ちひろ選手からレイシスジャケの難しい18
→You are My Best Rival
かくま選手が安定しているトリコエリヌム・コンチェルトと群青纏う朱の槍
(かいなる杯自選)
ぽてさつ選手のランダム力が発揮でき、非プロに刺さりやすいPlease Welcome Mr.C
(かいなる杯自選)
たかや選手が普段から投げているTrea→journey
全国トップの更新が多かったおおやぶ選手のGanymede kamome mix(INF)
あたりを予想していました。 まあまあ外してますね。
レギュレーションを見て
対策をできる、という部分で比較的自分でも戦えるのでは?と思いつつ、持ち前の一発力が爆散しないか心配になりながらも相談して自選曲を決めました。
Lv.17
自選採用楽曲
→Line 4 Ruin-kofumix-(MXM)
→Ganymede kamome mix(EXH)
レギュレーションを理解した瞬間にガニメデ赤を投げようと心の中では確定したので、もうひと枠をポテト石塚に渡して終了。
ガニメデ赤を選んだ理由は、
・地力が上の人でも事故を誘発して刺せる可能性がある
・全17の中で1番やってる
です。
シードのチームがお二方ともありえない自己ベストを持っていますが、対戦相手で来ても投げるつもりでした。
(むしろ、うちのチームはシードのチームから見た時に準決勝で上から叩ける可能性が高いと考えるのがふつうなはずで、そうなると向こうもガニメデ赤を選曲して下位通過チームを先に蹴落とすことも考えられるので、練習はするだけ得)
また、それ以外には
・Dualive
・Fly Far Bounce
・REGALIA
あたりを考えていました。
不採用理由は上から
・6連以外が下手
・俺もできない
・特定のプレイヤーと当たった時に投げられない死に曲になる
という理由です。
敗因
(ボタンがホーム台より重いとか腕が冷えてるとか関係なく)どんな環境でも壁を押し切るだけのパワーがなかったです。
ここは確かに「当日に壁が押せてくれ!」みたいな感覚で投げていたので、今後の反省とします。
片手が割と上手かったと思っていますが、果たして壁を押せるコンディションの時に片手で指が走らないか?なども懸念事項ではあるため、まだまだ改善の余地を感じました。
その他対策など
中位グループが選曲している4曲を除き、PUCは全て狙いつつ他選食い要素が高かったり、3人中2位を狙いやすい曲は特に練習していました。
・SPACE VILLAGE
・夢見草奇譚
・Empty backdoor
あたりです。
また、上位通過チームは決勝を意識しているはずで、そうなると想定対戦相手にシード及びKimchi warriorsがいることから絶対に勝てる曲は存在せず当日の調子によって決めたいと思っているはず。
そう考えると多くのチームは1回戦目で17をやるだろう(逆に準決勝進出が目標というチームは1回戦目から18を投げまくるので、一部のチームの17はやる意義が薄い)と予想していたため、ここで2位通過を目標にして17の一発スコアを鍛えたりしていました。
反対に、
・Aragami
・竹
・Ghost Family in Graveyard
・Blue Stream
・闇夜に舞うは紅の華
は、素の地力とそれを各プレイヤーが投げる場合のもう1人の想定対戦相手を考えた時にどれだけ練習しても当日3位になる可能性が高いと踏んで譜面だけ頭に入れて最小限の対策としました。
夢見草奇譚は初Pが80個くらいで10~15個くらいで2位が取れるかな?と踏んでいたところで当日13個だったので、もうひとりの対戦相手を考えなければ上手くいったと思っています。
余談ですが、1回戦で戦ったKAKUMAAA選手はそれなりに長い付き合いで、お互いインペリアル2なりたてくらいから切磋琢磨してきた仲です。
彼は特にExスコアに強い大会向けプレイヤーに、自分はVF特化型に育ちましたが、あの場で彼と戦えたことを嬉しく思います。
Lv.18
自選採用楽曲
・パーフェクトイーター(MXM)
・CHOVERY GOOSE(MXM)
・Celestial Stinger(MXM)
・Doppelganger(MXM)
・Electric Injury(VVD)
Lv.18に関しては2名で投げる必要のある楽曲を最低1曲は用意しないといけないので、自分が既に一桁を出していて相方も上手い、かつ事故要素のあるCHOVERY GOOSEを選択しました。
その他、1曲分だけ自分だけが投げる枠を作ったのでパーフェクトイーターを選曲しました。
理由は、
・ちひろ選手とレビアーン選手を除き、11thKAC予選Aラウンドの通過者がいない(≒本楽曲の対策は全員のスタートラインが同じと考えられる)
・いるかは不明だがKACのエントリーをしていない選手は練習できない(=韓国勢に刺さる可能性あり)
・6連がある
・暗記要素が多く、事故りやすい
というものです。
ほか、Celestial Stingerに関しては相方が上手い、
Doppelgangerに関しては格上相手にも勝負を仕掛けられる可能性がある、
Electric Injuryは少し判定が変な気がするので練習効率を下げられる(+投げられるくらいまで筆者が上手くなったらラッキー)という理由で選曲しました。
結局全然上手くならなかったので前日の打ち合わせで9割くらい没になりました。
それ以外だと、
・累乗のカルマ
・ニエンテ
・XHAOS JUDGE
・Zero day exploitリミ
あたりを個人的には考えていました。
不採用理由はニエンテを除き「地力/基礎精度力の低さを補えるほどのパワーを秘めていないから」です。
ニエンテに関してはスタートボタンでのギアチェンを行なっているのですが、G-Stage小倉の筐体がVM初期出荷という情報を耳にし、「スタートボタンが劣化している場合に多重反応が起こり、ギアチェンが失敗して敗北」という考えたくないパターンが頭に浮かんだためです。
敗因
完全に1回戦目を引きずっていました。
とはいえ、精神的な問題を除いたとしてもレビアーン選手の11個を完全な1発目で超えるスコアは1回しか出したことがなかったので、勝敗の部分だと素直に敗北です。
また、アイの雫とアンチグラビティ・ガールに関しては自分の中で7割くらい捨て曲だったので当たった時点でだいぶ負けがチラついていました。
地力上げます!
その他対策など
癖のついている楽曲および、地力的に(複雑な運指を組まなければ)押せないことが確定している譜面、新たに癖がついた譜面はある程度対策を捨てました。
具体的には一旦下記のように分類しました。
希望あり
・ドーパミン
・蝕
・忘れないように、失くさないように
・New leaf
・Finale
・超越天
・V!LLA!N
・ARROW RAIN
・アルトラメドレー
・チームシン・30代代表のLv.18全て
(LOVE TONICを除き対策量で勝敗が変わる譜面が多いと踏み、多めに対策)
・カナタノキミヘ
希望なし
・アンチグラビティ・ガール
・Zero day Exproitリミ
(自選候補ではあったがレビアーン選手の選曲であることが予想されたので、そことの勝負ではやる前から地力負けは確実)
・Across the starlight
・イグジスター
・世界の果てに約束の凱歌を
・Last Concerto
・OZ
希望ありの曲は練習を多めに、希望なしの楽曲はチーム内でどちら主導の選曲かを考えた上で、主導していない方のスコアを想定して練習。その水準に至らなくても2クレ以上は深追いしない。
それ以外の楽曲はある程度PUCを埋めつつ、新たに癖がついたものを放置したり、簡単に運指を組める(=咄嗟にでも手を出せる)曲を練習していました。
V!LLA!Nに関しては希望ありと判断して投げられたのにも関わらず、あまり良いプレイができずこれも反省ですが、ABCBCDの配置を1-2で取るなどの運指は現地でも採用できていました。
そのため、今後も継続して地力上げなどを行なっていけば改善可能だと思いました。
Lv.19
ここから机上の空論です。
自選採用楽曲
・HYENA(XCD)
・2 beasts unchained(MXM)
・verse Ⅳ(HVN)
Lv.19に関しても2人で投げる用の楽曲を1つは作っておきたかったので、お互いがExスコアの上手い2 beasts unchainedを採用。
こちら側が2名のパターンでおおやぶ選手以外が当たった場合はこれを、おおやぶ選手が当たった場合は当日のプレイの様子を見てどちらの楽曲で刺しに行くかを会議する予定でした。
HYENAに関して、自分はチップの精度には自信がないですが、
・本楽曲のつまみを全てつまんで回せるので、メンテナンスに左右されない
という理由で採用しました。
verse Ⅳは相方の選曲です。
それ以外だと、
・恋愛=精度×認識力
・フリューゲル
・大宇宙ステージ
を考えており、不採用理由はこれも全て「地力や基礎精度力をカバーできるほどの武器曲にはなり得ない可能性が高いから」です。
とはいえ、恋愛精度認識力とフリューゲルは練習に非常に時間を要するため、練習効率を下げる目的で投げるのはありかと思いました。
その他対策など
シード及びKimchi warriorsの選曲は全て捨てました。
また、DaisyCutterと2 minute fighters、Fly like youに関してもどれだけ対策しても勝てない可能性が高いことから捨てていました。
重点的に対策しようと思った曲は、
・Chronomia
・ガニメデ虹
・Black emperor
で、理由は全て元々得意だからです。
また、運営課題曲は忘れていると咄嗟にやるのが難しい
・Allegro Saetta
・無意識レクイエムリミ
・紫焔双穿
のみ対策しました。
新規で対策した譜面に関しては(執筆時点で)通常998くらいは安定しているので、基礎精度力が高いが19は事故ってしまう可能性のある21.9のプレイヤー相手なら戦えるかもしれないくらいの水準だと思います。
Lv.20
自選採用楽曲
・Xronier
完全に自分主導で選曲しています。
決勝までの途中でアップ時間がないことが想定されたので、開幕と最後の螺旋で勝負がひっくり返る可能性があることと、思い入れがあるため選曲。
その他、
・Illness lilin
・HE4VEN
が自選候補でした。
Illness lilinはMAX-71が自己ベストなので、順当にいけばこれが自選になるはずですが、自選を決める段階の1発でMAX-217をたたき出してしまったのでやめました。
(最短でアップ+2回戦+準決勝+準決勝+決勝メガミックスで5クレしかこの楽曲に対する準備ができないことを考えると1日に2回やると意味がないので、スタートダッシュの差はプロアマの差と割り切る)
HE4VENは投げられる可能性があるので、自選にリストアップすることで無駄なアピールになると思い回避。
実際に投げられるか、そこまで進めるか、当たるか、勝てるかなどは置いておいてAMAZING BIG GUMIの自選にはHE4VENだったので、この曲を選択したのは正解だと思っています。
その他対策など
やりませんでした。
かいなる選手もnoteにて仰っていましたが、対戦相手を考えた時に、20で勝ちに行くことを考えられるほどの地力があるならそもそも筆者のVFは22.0で停滞していません。
対戦についての振り返り
当たった選手がうますぎ!
俺は悪くない😭
とめちゃくちゃ言いたいですが、シンプルにプレイも下手すぎたのでその気持ちを飲み込んで自分が今後できること、やろうと思っていることなどを書き留めようと思います。
基礎精度力上げ
本大会で少しは改善できましたが、まだまだ出場者中ダントツで最下位だと思います。
今も取り組んでいる、「Lv.17の一桁埋め」を継続します。
地力上げ
特に、プレミアムフリーを使わずに自己ベストの再現性を上げることが大切だと考えたため、基本的には普段もプレミアムフリーを使用せずにプレイすることを意識するようにします。
メンタル対策
対人戦をもっとたくさんやらなければ、と思いました。
地力的に押せない箇所があるものの相手は理論値狙いで投げられるというような初めから勝負が決まっている勝負は置いておいて、勝てるかもしれない勝負でメンタル的に揺れながらも勝つ経験を積むために、最近は順位表示をオンにしてアリーナなどに潜るようにしています。
まだまだ弱いですが、ぜひお誘いいただけますと嬉しいです🥲
対策済みの曲をたくさん作る
Lv.17とLv.18のPUC埋め、特にExスコアを意識したランプ埋めをこれからやっていきます。
埋めてなさすぎ(理由あり)
今後に向けた総括
スタンダードスタートで数回でExスコアを意識しながらランプ埋めをするのが金銭的にも時間的にも体力的にも最高効率で周回できますが、それをできるようになったのが今やっと、という風に思えば「今からやるのは遅くない、むしろ最善」と、ポジティブに変換できるので、そう思いながらやっていこうと思います。
また、Lv.17・Lv.18は自分の地力では相当な労力をかけないと終わらないもの、という先入観を強く持っていましたが、未P→新規Pにするということと、アクティブの自己ベストからそこまで離されていないスコアをその課程で出すことがプレミアムフリーを使わずにできることがわかったので、今後のモチベーションになりました!
21.9↑の中では一発力が最弱クラスだと自覚していますが、ポジティブに捉えさえすればこのように解決策も見えてくるものです。
また、今後もそういったプレイヤーが気軽にオフラインの大会に参加できるくらい大会が多ければ、とも思っているので、次回しなもん杯にもご期待ください!
以上、敗戦の長による振り返りでした。
次回このようなnoteを書く際には改善報告としてお届けできるように頑張ります!