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『孟子』尽心上228ー孟子の言葉(96)君子の性

◆全訳はこちら↓

孟子は言った。

「広い領土に、多くの民。

君子は、これらを望むものだが、楽しみがそこにあるわけではない。

天下の中心に立ち、世界の民を平定する。

君子は、これらを楽しむものだが、人としての性質が介在するものではない。

君子がそなえる、人としての性質とは、たとえ偉大な事業が行われようとも、増えるものではない。逆に、困窮して不遇であっても、減るものでもない。

人としての性質とは、分量がそもそも定まっているからだ。

君子がそなえる、人としての性質とは、仁、義、礼、智が心に根ざしたものだ。

この性質が表面にあらわるとき、満ちあふれるような潤沢なみずみずしさが顔つきに表れ、背中を満たし、手足にゆきわたる。

そして、手足が語らずとも、人々は彼に気づくのである。」

*以上、『孟子』尽心上228ー孟子の言葉(96)君子の性


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