『孟子』万章下150ー孟子の言葉(50) 伯夷のこと

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孟子は言った。

「伯夷は、目で悪の色を見ず、耳で悪の声を聞かないようにしていた。
そして、仕えるべき君主でなければ仕えず、使うべき民でなければ使わなかった。
世が治っていれば進み出る。そして、乱れれば退いた。

横暴な政令が出されるような場所や、横柄な民が居座るような場所で、暮らすことに耐えられなかったのだ。
彼はこのように思っていた。

〈郷里の人々とその場にいるのは、朝廷の制服や冠をつけて、泥や炭の上に座り込むようなものだ。〉

さて、彼は、殷の紂王の時代、北海の浜辺で暮らしながら、天下が清らかになるのを待った。
それ故に、伯夷の気風を聞いた者は、強欲なものでも清廉となり、怠けものであっても志を立てるようになったのだ。」

*以上、『孟子』万章下150ー孟子の言葉(50) 伯夷のこと

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