『孟子』万章下162ー孟子と万章の対話(18) 賢者を世話する作法 支那・中国古典シンプル全訳 2021年9月21日 22:01 ◆全訳はこちら↓ 孟子 もうし ―全訳―(支那・中国古典シンプル全訳シリーズ) www.amazon.co.jp 1,250円 (2024年09月29日 21:19時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 万章は言った。「ぜひとも質問をおゆるしください。国君が、君子の世話をしようと思ったとします。どうすれば世話をした、と言えるのでしょうか。」孟子は言った。「なにかモノを贈るのであれば、まずは君命によって行う。そして、君子の側は、再拝して深々とお辞儀をしてそれを受け取る。それ以降は、君主の側は、穀物倉の役人である廩人(りんじん)から穀物を贈らせ、宮廷料理人である庖人(ほうじん)に肉を贈らせる。その際、君命によって直接、君子にモノを贈ることがあってはならない。しつこく肉を穆公から贈られた子思(しし)は、このように思うようになっていったのだろう。〈鼎(かなえ)で煮込んだ肉のせいで、私は面倒なことにまきこまれている。しかも、何度も拝礼しなければならないとは…。〉つまり、穆公のやり方は、君子を世話する道ではないのだ。尭(ぎょう)が舜を世話したときは、自分の息子九人を舜のもとに仕えさせ、二人の娘を舜の妻とした。そして、必要な役人たちと牛や羊、穀物倉を置き、そのうえで田畑の中で、舜の世話をつづけさせたのだ。そのうえで、後には舜を採用して上位の官職を与えている。だから、尭のやり方こそが、このように言われるのだ。〈王公が賢者を尊敬するやり方である。〉」*以上、『孟子』万章下162ー孟子と万章の対話(18) 賢者を世話する作法◆音声で聴きたい方はこちら↓(制作途中) ダウンロード copy #哲学 #孟子 #諸子百家 #中国思想 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート