道 002 中国拳法
中学生の頃、漫画家になりたいと思っていました。
この思いが後に人生を変えることになるとは知らずに。
ビジュアルノートやビジュアルシンキングも、絵が上手い下手は関係なく、描くことに興味があったからこそつながったのだと思います。
結局、画力が追い付かず漫画家の道は断念しますが、中学生の時に出会った一つの漫画がその後の人生に大きく影響していきます。
それは、少年サンデーで連載されていた「拳児」という作品です。
小学生の主人公・拳児が、おじいちゃんから中国拳法を学ぶというもの。
おじいちゃんは戦時中に命を助けてくれた恩人に会うため中国に渡り、消息を絶ちます。
物語は、高校生になった拳児が中国に渡って拳法を学びながらおじいちゃんを探す、というものでした。
漫画家になりたい、中国拳法を学びたい。
この思いを胸に、高校に入学した私は、漫画研究部に入り、武道の道場に通おうと思っていました。
ところが、入学した高校にはたまたま少林寺拳法部があり、「せっかくだから」と思って体験入部することになりました。
練習中に先輩から、「Shin、クラブはどこにするの?」と聞かれ、「漫研にしようか少林寺拳法部にしようか迷ってるんです。」と答えたところ、「少林寺にしとけって」と言われ、漫画は別で練習すればいいかと思い入部することになりました。
思えば、これが人生の大きな岐路でした。
実は後々、少林寺拳法のスポーツ推薦で大学進学することになるからです。
そして、この少林寺拳法の経験も、「道」を決定づける大きなエッセンスになるのでした。
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